逆転(読み)ぎゃくてん

精選版 日本国語大辞典 「逆転」の意味・読み・例文・類語

ぎゃく‐てん【逆転】

〘名〙
① ある方向に向いていたものが反対の方向に回転すること。
※蛙(1938)〈草野心平〉祈りの歌「青い顔が東の空から流れてくる。その頸は横転逆転し」
② 進行方向がいままでと反対になること。
江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉六上「夜をこめて暴れ廻った火は、翌三十日風位の一変と共に逆転(ギャクテン)して」
③ 状況や事のなりゆきなどが今までと反対の方向に向かうこと。
明暗(1916)〈夏目漱石〉一三八「急に清子の方へ話しが逆転(ギャクテン)して来た」
飛行機宙返りをすること。〔新らしい言葉字引(1918)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「逆転」の意味・読み・例文・類語

ぎゃく‐てん【逆転】

[名](スル)
それまでとは反対の方向に回転すること。逆回転反転。「スクリュー逆転させる」⇔正転
事の成り行きなどがそれまでとは反対になること。「形勢逆転する」「逆転勝ち」
[類語]転回裏返すひっくり返す覆す翻す倒す跳ね返す転覆逆様転がす転ばすかす寝かす横たえる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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