デジタル大辞泉 「転ばす」の意味・読み・例文・類語 ころば・す【転ばす】 [動サ五(四)]1 まるい物を回転させる。ころがす。「ボールを―・して遊ぶ」2 立っているものを倒す。「足を払って―・す」[類語]転がす・倒す・ひっくり返す・覆くつがえす・倒こかす・裏返す・翻す・跳ね返す・転覆・逆転・逆様・寝かす・横たえる まろば・す【▽転ばす】 [動サ五(四)]まろぶようにする。ころがす。まろがす。「その話は銀盤に玉を―・すように」〈中勘助・鳥の物語〉「猪ゐに似たる大石を焼きて―・し落としき」〈記・上〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「転ばす」の意味・読み・例文・類語 ころば・す【転】 〘 他動詞 サ行五(四) 〙① 回転させる。ころがす。[初出の実例]「五六十人しても押しはたらかしがたき大磐石(だいばんじゃく)を、転(コロバシ)懸けたれば」(出典:太平記(14C後)二二)② 倒す。ひっくりかえす。〔日葡辞書(1603‐04)〕③ 芸者に承知させて情交を結ぶ。[初出の実例]「げいしゃをころばしはしまいし」(出典:黄表紙・玉磨青砥銭(1790))④ 口軽にしゃべる。[初出の実例]「世辞で丸めて坐なりで転(コロ)ばす追従軽口も」(出典:新浦島(1895)〈幸田露伴〉八) まろば・す【転】 〘 他動詞 サ行四段活用 〙① まろぶようにする。ころがす。ころげさせる。まろがす。まろばかす。[初出の実例]「指(つ)き腕(マロハシ)焼きける」(出典:東大寺諷誦文平安初期点(830頃))② ぐるぐるまわす。まろがす。[初出の実例]「かしらをまろばしふる、いみしうにくけれは」(出典:枕草子(10C終)八七)③ いい声や音を出す。[初出の実例]「私の尺八の音でもって朝霧が晴れ、私の転(マロ)ばす音につれて日がだんだん昇る」(出典:女難(1903)〈国木田独歩〉四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例