精選版 日本国語大辞典 「麒麟・騏驎」の意味・読み・例文・類語
き‐りん【麒麟・騏驎】
〘名〙
① 古代中国で、聖人が出現して良い政治が行なわれる時に、そのしるしとしてこの世に現われるとされる想像上の動物。体は鹿、蹄(ひづめ)は馬、尾は牛、額は狼(おおかみ)に似ており、角(つの)が一本、全身は黄色、腹部は五色で、生物や生草を害さないという。一説に、雄が「麒」で、雌が「麟」。
② 一日に千里も走るというほど、よく走るすばらしい馬。駿馬(しゅんめ)。名馬。
※日蓮遺文‐撰時抄(1275)「夫(それ)驥驎の尾につけるだにの一日に千里を飛ぶ」 〔韓愈‐雑詩〕
③ 「きりんじ(麒麟児)」の略。
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