ひる‐がお ‥がほ【昼顔】
〘名〙
ヒルガオ科のつる性
多年草。各地の
路傍や
野原にふつうに生える。
根茎は
白色で
地中をはう。茎は細く他物にからんでよじのぼる。葉は
長柄をもち互生、矢羽形で
基部が切れ込み長さ約一〇センチメートル。夏、梢上の
葉腋に直径五センチメートルぐらいの
淡紅色の漏斗状花を一個ずつつける。萼の
外側に、先のとがった
卵形の苞葉が二個相対してつく。全草を
利尿薬に用いる。花が
日中に咲くのでこの名がある。漢名旋花・鼓子花。《季・夏》
※俳諧・毛吹草（1638）五「昼㒵も猫の目でしれ
花盛〈正直〉」
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デジタル大辞泉
「昼顔」の意味・読み・例文・類語
ひる‐がお〔‐がほ〕【昼顔】
ヒルガオ科の蔓性の多年草。山の道端や荒れ地に生える。地下茎で増え、長い蔓で他に巻きつく。葉は長楕円形で基部が耳形にとがり、長い柄をもつ。6～8月、淡紅色のらっぱ状の花を日中に開く。《季 夏》「―に米つき涼むあはれ也／芭蕉」
[補説]作品名別項。→昼顔
[類語]朝顔・夕顔・夜顔
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昼顔
ひるがお
Belle de Jour
フランス・イタリア合作映画。1967年作品。ルイス・ブニュエル監督作品、原作はジョゼフ・ケッセルの同名小説である。医師ピエールの、美しい妻セヴリーヌ（カトリーヌ・ドヌーブ）は、パリで人も羨む生活を送っていた。しかし彼女は夫と接することができないでいた。ある日彼女は友人アンリ（ミシェル・ピコリMichel Piccoli、1925―2020）から、裕福な客を相手にする売春宿の話を聞いて心がひかれ、昼だけの娼婦となり「昼顔」とよばれるようになる。幼時の性体験に根ざした女性の行動と心の不可解に迫る問題作。第28回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞。約40年後の2006年、アンリとセヴリーヌが再会する後日譚『夜顔』Belle toujoursが、ポルトガルの監督マノエル・デ・オリベイラ（ブニュエルと5歳違いの同世代）の手で製作された。セヴリーヌ役はビュル・オジェBulle Ogier（1939― ）。
［出口丈人］
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昼顔〔海外映画〕
1967年製作のフランス・イタリア合作映画。原題《Belle de jour》。監督：ルイス・ブニュエル、出演：カトリーヌ・ドヌーブ、ジャン・ソレル、ジュヌビエーブ・パージュほか。第28回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞。
昼顔〔日本映画〕
2017年の日本映画。監督：西谷弘、出演：上戸彩、斎藤工、伊藤歩、平山浩行ほか。2014年に放映されたテレビドラマ「昼顔～平日午後3時の恋人たち～」の3年後を描く。
昼顔〔詩歌〕
吉原幸子の詩集。1973年刊行。本作と1972年刊行の「オンディーヌ」により、第4回高見順賞受賞。
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昼顔 (ヒルガオ)
学名：Calystegia japonica
植物。ヒルガオ科の多年草,薬用植物
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
