緑簾石角閃岩相
- 岩石学辞典
- この相は中程度の圧力および温度の条件で形成された変成相で，角閃石─曹長石─緑簾石の鉱物組合せが特徴［Eskola : 1920, 1939］．ターナーはこの相を…
ゼーベン岩
- 岩石学辞典
- ホルンフェルスの一種で，長石と菫青石を主要な鉱物として含む岩石［Salomon : 1897］．ドイツのゼーベン（Seeben）地方に産出．
クレン岩
- 岩石学辞典
- 赤色の斜長石とマイクロクリンを含む輝緑岩［Henning : 1899］．その後にK2OとH2Oに富む輝緑岩質の分化残留物でオフィティック組織をもつ岩石とした…
陶器 とうき earthenware
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 素地(きじ)は多孔性で、器物を不透過性にするために施釉(せゆう)されているもの（ブラッセル命名法による定義）の総称。古い時代からつくられている…
こうづ‐しゅくすけ〔かうづ‐〕【神津俶祐】
- デジタル大辞泉
- ［1880～1955］地質学者。長野の生まれ。東北大教授。岩石学を専攻し、多くの造岩鉱物を研究。月長石のX線による研究は有名。
桜御影 さくらみかげ
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 福島県いわき市赤井産の紅色長石を多量に含む黒雲母花崗岩の石材名。粒があらく，建築，石灯籠などに用いられる。
イントラファシキュレイト組織
- 岩石学辞典
- 中粒の岩石で，短柱状の斜長石結晶の間をオージャイトが埋めた連晶組織．オフィテイック組織と類似する［MacKenzie, et al. : 1982］．
ソンマ岩
- 岩石学辞典
- リューサイト橄欖(かんらん)石モンゾニ岩で火山放出塊として産出する．中粒から粗粒で，オージャイトと少量の橄欖石が大きな正長石の石基にポイキリ…
ほん‐みかげ【本▽御影】
- デジタル大辞泉
- 神戸市御影付近から産する、淡紅色の長石を含む花崗岩かこうがんの石材名。
メソシデライト（mesosiderite）
- デジタル大辞泉
- 石鉄隕石の一種。鉄・ニッケル合金中に、輝石・斜長石の細かい破片が散らばったもの。
浸透片麻岩
- 岩石学辞典
- ミグマタイトの一種で，主に長石化作用で形成され，一般に均質な岩石［Read : 1943, Turner & Verhoogen : 1951］．
まんなり‐いし【万成石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 岡山市万成に産する花崗岩石材。含有する正長石が淡紅色で美しく珍重される。万成。
輝緑岩アプライト
- 岩石学辞典
- フロステラスが最初に記載した岩石で［Frosterus : 1893］，ホリオケ岩（holyokeite）と同義［Emerson : 1905］．ローゼンブッシュは曹長石または斜…
オリゴクレース安山岩
- 岩石学辞典
- イディングスはノルム値の長石の存在によってオリゴクレース安山岩，アンデシン安山岩，ラブラドライト安山岩と区別した ［Iddings : 1913］．⇒ムジ…
霞石バサン岩
- 岩石学辞典
- バサン岩でネフェリンが主要な准長石であり，珪長質鉱物がマフィック鉱物よりも多い［Rosenbusch : 1887］．
うずら‐いし(うづら‥)【鶉石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 硫黄列島の中硫黄島に産する、形が鶉に似ている灰長石の結晶火山礫。
マリウポル岩
- 岩石学辞典
- 曹長石ネフェリン閃長岩で，様々な粒度でエジリンとレピドメレンなどからなる．ネフェリンは砂糖状集合体を作る［Morozewicz : 1902］．正長石の量が…
ベッケの系列【Becke series】
- 法則の辞典
- 別名を自形変晶系列＊ともいう．変成岩では固体となってからの変成過程において，成長しつつある結晶は常に他の結晶と接触しながらその空間を占める…
ラパキヴィ岩
- 岩石学辞典
- 赤い色の角閃石黒雲母花崗岩または黒雲母花崗岩で，大きな角の取れた丸いカリ長石の結晶（ovoid）がオリゴクレースの殻（mantle）に囲まれているもの…
ユークライト eucrite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 特殊な塩基性火成岩の一種（→塩基性岩），または石質隕石の一種。火成岩としては，スコットランドの古第三紀と新第三紀の環状岩脈として産するものが…
サイエノイド
- 岩石学辞典
- 准長石を含む閃長岩［Shand : 1910］．名称は合成語で独立した岩石名ではない．
かこう‐がん〔クワカウ‐〕【花×崗岩】
- デジタル大辞泉
- 深成岩の一。粗粒で、粒のそろった岩石。主に石英・カリ長石・斜長石・黒雲母くろうんもからなり、角閃石かくせんせきや白雲母を含むこともある。色…
アンチストレス鉱物
- 岩石学辞典
- 灰長石，カリ長石，輝石，Mg-橄欖(かんらん)石，紅柱石などのような鉱物が変成岩に形成される場合には，剪断応力ではなく熱による作用と静水圧の影響…
粒状組織
- 岩石学辞典
- 白粒岩（granulite）に特有の組織で，石英，長石，石榴石，輝石の粒状鉱物の縞が，肉眼的または顕微鏡的に交互に発達したもの［Holmes : 1920］．そ…
オルノ岩
- 岩石学辞典
- 優白質の閃緑岩で，オリゴクレース，角閃石，少量のマイクロクリン，オージャイトなどを含み，石英を含むこともある［Cederström : 1893］．一…
粗面岩 (そめんがん) trachyte
- 改訂新版 世界大百科事典
- アルカリ岩系に属するフェルシックな火山岩の名称の一つ。斑晶鉱物としてアルカリ長石，黒雲母，アルカリ角セン石，磁鉄鉱のほか，斜長石，石英，ホ…
花崗斑岩 かこうはんがん granite porphyry
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 花崗岩と同じ化学組成と鉱物の種類や量比をもつが、大きな結晶とその周りのそれほど粒の大きくない結晶がはっきり区別される岩石。大きな結晶をなす…
かこう‐はんがん(クヮカウ‥)【花崗斑岩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 花崗岩と同じ鉱物組成で、石英やカリ長石の斑晶をもつ斑状の岩石。〔英和和英地学字彙（1914）〕
アルミノケイ酸塩 あるみのけいさんえん aluminosilicate
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ケイ酸塩のケイ素をアルミニウムで置換した形の化合物の一般名称。一般式xMI2O・yAl2O3・zSiO2・nH2O。岩石を構成する主要な化合物で、地球上にもっ…
アンチペグマタイト
- 岩石学辞典
- 石英と曹長石の通常の連晶［Dengin : 1929］．
ネバダ岩 ネバダがん nevadite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 火山岩の一種。化学組成上ほぼ流紋岩と等しい。比較的粒度の大きい斑晶 (主として石英) を多量に含んでいるのが特徴で，組織上は石英斑岩に似ている…
アルカリ岩【アルカリがん】
- 百科事典マイペディア
- アルカリ分（Na2OとK2O）を多量に含む火成岩。アルカリ長石を多く含み，準長石，アルカリ角セン石，アルカリ輝石を含む。アルカリ岩に属する粗面玄武…
ペグマタイト ぺぐまたいと pegmatite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 花崗(かこう)岩体の中や花崗岩体の周囲の岩石の中に岩脈状、レンズ状あるいは脈状をなして産する粗粒・完晶質の花崗岩様の岩石。巨晶花崗岩ともいう…
オサン式【Osann's formula】
- 法則の辞典
- 岩石の化学成分中の重要な成分として，SiO2，TiO2，Al2O3，FeO （＋Fe2O3），MgO，CaO，Na2O，K2O などの各分子比（モル比）を算出して合計を100とな…
クリシック片麻岩
- 岩石学辞典
- 雲母と石英に乏しい片麻岩で，円くなった長石の結晶を取り巻いて雲母と石英が薄膜を作る岩石［Becke : 1880］．
カリアラスカイト
- 岩石学辞典
- アラスカイトで斜長石を少量または全く含まない岩石として提案された名称．記載されたアラスカイトの大部分はこのタイプである［Johannsen : 1932］…
サラザサイト
- 岩石学辞典
- アリヴァル岩（allivalite）の灰長石と橄欖(かんらん)石が組み合わさり，緑泥石角閃岩を形成した岩石に提唱された名称［Roques : 1936］．
バルシナイト-ヴィコアイト
- 岩石学辞典
- サニディンとラブラドライトの斑晶が，斜長石，エジリンオージャイト，角閃石，黒雲母，リューサイト，不透明鉱物などからなる石基に含まれる岩石で…
グアルディア岩
- 岩石学辞典
- ネフェリンを含む斜長石サニディン粗面岩，またはネフェリンに富むラタイト（latite）［Bieber : 1924］．イタリア中部，ポンティニシェ（Pontinisch…
コトランスキー岩
- 岩石学辞典
- 角閃石と斜長石が堅固に集まった互層からなる角閃岩［Fedorov : 1903］．ロシア，カレリア（Karelia）のコトランスキー・ナヴォロック（Kotoransky N…
ワイゼルベルク岩
- 岩石学辞典
- 玻璃(はり)質安山岩あるいは石英安山岩質松脂岩で，微晶質（microlitic）組織が輝石安山岩に類似している．斜長石と輝石の結晶が斜長石とオージャイ…
方曹達石閃長岩
- 岩石学辞典
- 粗粒優白質のソーダライトを含む閃長岩で，准長石の間にネフェリンを伴っている．アルカリ輝石またはアルカリ角閃石も含まれることがある［Lindgren …
陶石化作用
- 岩石学辞典
- 火成岩などで，熱水溶液によって長石などのアルミノ珪酸塩鉱物がカオリンに変質する作用［Howe : 1914］．
アルビトライト
- 岩石学辞典
- 緻密で非顕晶質の堆積岩で，主に曹長石やその他の長石，オパル-カルセドニイ，ドロマイト，有機物質などからなる岩石．北部コーカサス（Caucasus）地…
接触反応
- 岩石学辞典
- マグマと母岩が接触して起こる反応で，長石化作用，珪化作用，同化作用などが含まれる［Barrell : 1907］．
結晶ひん岩
- 岩石学辞典
- 石英斑岩で石英と長石の斑晶が非常に多量で，粗粒の石基が少ないネヴァダ岩質のもの［Rosenbusch : 1907］．
玄武岩【げんぶがん】
- 百科事典マイペディア
- 全岩のSiO2の質量比が45〜52％で，Na2O＋K2Oが５％以下の火山岩。黒色または暗灰色の細粒緻密(ちみつ)な岩石で，長石と輝石を主成分とし，短冊状斜長…
石質砂岩
- 岩石学辞典
- 石質の砂岩で，岩石の破片が岩屑長石の破片よりも多く，不安定な組成が25％以上含まれている．lithic areniteと同義［Pettijohn : 1954］．
ビョルンスジョ岩
- 岩石学辞典
- 曹長石に富むノルドマルカイト斑岩で，赤色である．曹長石（80％），エジリンオージャイト，チタナイト，燐灰石，石英などからなる岩石である［Br&ou…
アルボラン岩
- 岩石学辞典
- 紫蘇輝石安山岩の一種で，長石はCaに富み岩石分析値の分子比ではNa/Ca＜0.5の範囲の岩石に命名された［Becke : 1899］．橄欖(かんらん)石を含まない…