つめ‐いし【詰石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 積み上げた石。積み石。② 柱の下の石。いしずえ。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
つらら‐いし【氷柱石・鍾乳石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 「しょうにゅうせき(鍾乳石)」の異称。[初出の実例]「銀杏〈略〉大木に瘤を生して長く下垂して石鍾乳(ツラライシ)のごとくなるあり」(…
ふき‐いし【葺石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 古墳の墳丘斜面などに敷きつめられた礫(れき)。一般に河原石が用いられ、封土の流失などを防いだ。[初出の実例]「葺石(フキイシ)の裾を…
ふん‐せき【噴石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 多孔質で、直径四~三二ミリメートルのガラス質の火山礫。これと同程度の大きさで火口付近に多くある岩滓(がんさい)をさすことも多い。〔…
まん‐ごく【万石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 知行などの、一万石。[初出の実例]「万石(マンコク)より上は神」(出典:吾妻紀行(1691)上)
みみ‐いし【耳石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 敷石などの端に据え、他の石を補強するための石(日葡辞書(1603‐04))。② 自然に穴のあいた小石。耳を患っている人がこれを道祖神や地…
ぼう‐せき(バウ‥)【防石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 落石や投石による被害をふせぐこと。
ほ‐せき【舗石・鋪石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 道路に敷いてある石。敷き石。また、道に石を敷きつめること。〔米国見物(1910)〕[初出の実例]「白日の輝き、濡れた鋪石、柳の葉」(出…
ほとけ‐いし【仏石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 中国・九州地方で、墓碑または仮の墓碑をいう語。枕石(まくらいし)。
はなれ‐いし【離石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 孤立している石。また、庭園などで、他から離して置いた石。[初出の実例]「いとはるる我はみぎはにはなれ石のかかる涙にゆるぎげぞなき」…
ばふん‐せき【馬糞石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 馬の胃の中で形成され、糞とともに排せつされる結石。解毒剤や、雨乞のまじないとして用いられた。馬の玉。[初出の実例]「馬ふん石田舎女…
はじき‐いし【弾石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 上代の武器の一種。石をささえる木を城壁、山崖などに架け、綱で留めた石をはじき飛ばして敵を殺傷する装置。石弾き。石弓。はじきの石。…
びなん‐せき【美男石】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =びなんかずら(美男葛)②[初出の実例]「髪をばびなんせきにびんを高くつけあげ給へり」(出典:北条五代記(1641)五)
こく‐せき【刻石】
- デジタル大辞泉
- 石に文字・絵などをきざみつけること。また、その石。
さお‐いし〔さを‐〕【×竿石】
- デジタル大辞泉
- 石灯籠いしどうろうの、台石の上にあって火袋を支える柱状の石。
てがた‐いし【手形石】
- デジタル大辞泉
- 神が降臨したしるしに手形をつけて残したといわれる神聖な石。足形を残したものを足跡あしあと石という。
とうだい‐いし【灯台石】
- デジタル大辞泉
- ⇒手燭石てしょくいし
とくやま‐いし【徳山石】
- デジタル大辞泉
- 山口県周南市の黒髪島から産する花崗岩の石材名。国会議事堂に使われている。土木・墓石用材。黒髪石。
つか‐いし【▽束石】
- デジタル大辞泉
- 1 床束ゆかづかなどの下に据える礎石。2 基壇の側面に置かれる短い柱状の石材。
つらら‐いし【氷=柱石】
- デジタル大辞泉
- 鍾乳石しょうにゅうせきの異称。
えん‐せき【×燕石】
- デジタル大辞泉
- 《燕山から出る、玉ぎょくに似るが玉でない石の意》まがいもの。また、価値のないものを珍重し、誇ること。小才の者が慢心するたとえ。
おおさか‐せき〔おほさか‐〕【大▽阪石】
- デジタル大辞泉
- 平成11年(1999)、大阪府箕面みのお市の廃鉱で発見された鉱物。硫酸亜鉛の一種。発見者は大西政之。平成19年(2007)国際鉱物学連合により新鉱物と…
おがみ‐いし〔をがみ‐〕【拝み石】
- デジタル大辞泉
- 庭園を眺めたり礼拝したりする場所に置く平たい石。
かい‐いし〔かひ‐〕【貝石】
- デジタル大辞泉
- 1 化石になった貝殻。2 貝殻のついた石。
かいだん‐せき【戒壇石】
- デジタル大辞泉
- 律宗・禅宗などの寺院の前に立てた石標。寺院全体を戒壇と見立てたもの。多くは「不許葷酒入山門くんしゅさんもんにいるをゆるさず」の句を刻む。結…
かんすい‐せき【寒水石】
- デジタル大辞泉
- 茨城県北部から産する結晶質石灰岩の石材名。阿武隈高地南端の古生層の中から掘り出され、白色や濃緑色・灰色の縞しま模様がある。建築・彫刻用。
クリストバル‐せき【クリストバル石】
- デジタル大辞泉
- 《cristobalite》二酸化珪素を主成分とする鉱物。石英・鱗珪りんけい石と多形をなす。無色か白色で、低温型の正方晶系と高温型の等軸晶系がある。火…
げんば‐いし【玄×蕃石】
- デジタル大辞泉
- 敷石や蓋石ふたいしに用いる長方形の板石。
しずめ‐いし〔しづめ‐〕【沈め石】
- デジタル大辞泉
- 庭石で、一部分だけを地表に出しておくもの。
し‐せき【矢石】
- デジタル大辞泉
- 矢と、弩いしゆみの石。また、矢や石の飛び交う所。戦場。「―を冒して功名を思う武夫が」〈田口・日本開化小史〉
しゃ‐せき【×赭石】
- デジタル大辞泉
- 土状の赤鉄鉱。精製して深紅色の顔料として用いる。中国山西省代県に産するものが有名なので、代赭石たいしゃせきともいう。
すえ‐いし〔すゑ‐〕【据(え)石】
- デジタル大辞泉
- 庭などに据えておく石。置き石。
たたき‐いし【×叩き石】
- デジタル大辞泉
- 1 手に直接にぎって槌つち(ハンマー)として使った石器の総称。2 わらをたたいて柔らかくするための台石。
たんけい‐せき【端渓石】
- デジタル大辞泉
- 端渓に産する古生代の輝緑凝灰岩。色は黒・青・緑・紫などがあり、最高級の硯すずり石として有名。
ちゅう‐じゃく【×鍮石】
- デジタル大辞泉
- 真鍮しんちゅうのこと。
せき‐しょう〔‐シヤウ〕【石匠】
- デジタル大辞泉
- 石を切り出したり、石に細工したりする職人。石工いしく。
せき‐じん【石人】
- デジタル大辞泉
- 石製の人物像。
せき‐たい【石×苔】
- デジタル大辞泉
- 石の表面に生えたこけ。
せき‐とう【石×磴】
- デジタル大辞泉
- 石段。また、石の多い坂道。「―が五六段手にとる様に見える」〈漱石・草枕〉
せき‐どう【石×幢】
- デジタル大辞泉
- 石塔の一。六角または八角の石柱と、仏龕ぶつがん・笠・宝珠などからなる。中国から渡来し、日本では室町時代以降のものが多い。[補説]平成23年(201…
せき‐はい【石肺】
- デジタル大辞泉
- 塵肺じんぱいの一。岩石の微粉が吸入されて肺に沈着し、呼吸機能が衰える職業病。
せきばん‐せき【石版石】
- デジタル大辞泉
- 石版印刷に用いる版材の石。大理石に似た石で、色は白色または淡黄色。硬くて石理が緻密ちみつで吸油性がある。
せき‐ぼう【石棒】
- デジタル大辞泉
- 縄文時代、棒状の一端または両端に丸く膨らみをつけた磨製石器。男性器のシンボルとも、儀礼・祭祀さいし用とも考えられている。
あられ‐いし【×霰石】
- デジタル大辞泉
- 炭酸カルシウムからなる鉱物。成分は方解石と同じであるが、結晶構造が異なる。多く柱状・塊状・豆粒状で、白色。斜方晶系。アラゴナイト。
いし‐あわせ〔‐あはせ〕【石合(わ)せ】
- デジタル大辞泉
- 物合わせの一。左右に分かれて、石に和歌を詠み添えて、その優劣を競う遊戯。一説に、石の形や色を比べて、優劣を競う遊戯ともいう。
いし‐がま【石鎌】
- デジタル大辞泉
- 鎌の形をした弥生時代の磨製石器。木の柄をつけ、収穫・草刈りに用いたらしい。
いぼ‐いし【×疣石】
- デジタル大辞泉
- 外部が黒褐色で、砂石がまじり、内部が空になっている石。岩壺いわつぼ。袋石ふくろいし。
いわ‐ばしる【石走る】[枕詞]
- デジタル大辞泉
- [枕]1 岩で水がとびちる意から「垂水たるみ」にかかる。「―垂水の上のさわらびの」〈万・一四一八〉2 「近江あふみ」「神奈備山かんなびやま」な…
うぶ‐いし【産石】
- デジタル大辞泉
- 出産直後に炊く産立うぶたて飯の膳にのせる1個または数個の小石。川や軒下の雨だれ跡や氏神の境内から拾ってくる。産神うぶがみのやどったものと考え…
しゃりん‐せき【車輪石】
- デジタル大辞泉
- 古墳時代の碧玉へきぎょく製の腕輪形宝器。弥生時代の貝製腕輪に起源をもつ。