アブー・ムスリム あぶーむすりむ Abū Muslim (?―755)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イラン北東部ホラサーンにおけるアッバース朝革命の指導者。ウマイヤ朝末期、アッバース家のイブラヒームによって派遣され、ウマイヤ朝打倒の地下運…
ダマスクス Dimashq
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- シリア・アラブ共和国の首都で政治・経済の中心。現存する世界最古の都市の一つで,イスラーム時代にはウマイヤ朝の首都となる。ウマイヤ・モスクな…
イブン・アルファラディー Ibn al-Faradī 生没年:962-1013
- 改訂新版 世界大百科事典
- イスラム時代のアンダルスの学者。コルドバに生まれ,当地で法学,伝承学,文学,歴史学などを学んだ後,メッカ巡礼を敢行した。カイロ,カイラワー…
カストロン‐メファー(Kastrom Mefa'a)
- デジタル大辞泉
- ヨルダン西部の遺跡ウムアルラサスのウマイヤ朝時代の名称。
アッバース朝 アッバースちょう ‘Abbās
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 750〜1258ウマイヤ朝を倒しイスラーム帝国を実現した王朝イベリア半島に成立した後 (こう) ウマイヤ朝(西カリフ国)に対し,東カリフ国ともいう。ア…
スンナ派 スンナは Sunni
- 旺文社世界史事典 三訂版
- イスラームの多数派。スンニー派ともいう第4代カリフのアリーとその子孫のみをムハンマド(マホメット)の真の後継者とみなして,ウマイヤ朝を否定…
ウマル2世 ウマルにせい `Umar ibn `Abd al-`Azīz
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]682/683. メジナ[没]720. アレッポ近郊ウマイヤ朝第8代のカリフ (在位 717~720) 。ウマイヤ朝の歴代カリフ中,イスラムの信仰に厚い唯一のカリ…
マルワーン1世 マルワーンいっせい Marwān I ibn al-Ḥakam
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]623[没]685ウマイヤ朝第4代のカリフ (在位 684~685) 。イスラム社会の第2次内乱の最中,それまでのウマイヤ家のカリフとは同じウマイヤ家に属し…
アブドゥッラー・ビン・アルズバイル
- 367日誕生日大事典
- 生年月日:624年5月2日ウマイヤ朝時代初期の僣称カリフ692年没
ムルジア派 ムルジアは Murji'ah
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 初期イスラム神学におけるハーリジー派のウマイヤ朝攻撃から,ウマイヤ朝の立場を弁護する役割を果した神学派である。ハーリジー派は,大罪を犯した…
コルドバ Córdoba
- 旺文社世界史事典 三訂版
- スペイン南部のアンダルシア地方にある商工業都市フェニキア人に支配されて以来栄えた河港で,ローマ時代をへて,711年アラブ人が渡来。755年後ウマ…
アンジャール
- 百科事典マイペディア
- レバノンのベカー地方,アンチ・レバノン山脈のふもとにある都市遺跡。イスラム史上最大の版図を有したウマイヤ朝最盛期の8世紀初めにカリフ,ワリ…
白衣大食 はくいタージー
- 旺文社世界史事典 三訂版
- ウマイヤ朝ムスリムの中国唐・宋時代の呼称。アッバース朝は黒衣大食ともいう。
ファーティマ朝(ファーティマちょう) Fāṭima
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 909~1171北アフリカに興ったイスラーム王朝。シーア派の一分派イスマーイール派の宣教工作の発展で,初代オバイドゥッラー(在位909~934)はカリフの…
クタイバ・ブン・ムスリム Qutayba b. Muslim
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 669~715ウマイヤ朝の部将で中央アジアの征服者。北アラブに属し,705年ホラーサーンの知事に任命され,ブハラ,サマルカンド,ホラズムなどを征服し…
サラセン‐ていこく【サラセン帝国】
- 精選版 日本国語大辞典
- 七世紀中頃から一三世紀中頃にかけて、西アジア、北アフリカ、南ヨーロッパの広大な地域を支配したイスラム教徒(サラセン人)の諸帝国。元首はムハ…
アブドゥル・ラフマーン3世 アブドゥル・ラフマーンさんせい `Abd al-Rahmān III, al-Nāsir
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]891.1. コルドバ[没]961.10.15. コルドバ後ウマイヤ朝第8代の君主 (在位 912~961) 。人種的,党派的な争いで分裂ぎみであった国内をまとめ,コ…
コルドバ Córdoba
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- スペイン南部,アンダルシア自治州中部にあるコルドバ県の県都。モレナ山脈の南麓,グアダルキビル川右岸に位置する。ムーア人(ベルベル人)支配の…
ザーブ川 ざーぶがわ Rūd-e Zāb
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イラン西部、アゼルバイジャン州南西部の川。全長約320キロメートル。クルディスターンの山脈に源を発し、ザーグロス山脈を横断してイラクに至り、テ…
アブド=アルマリク ‘Abd al-Malik bn Marwān
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 646〜705ウマイヤ朝第5代カリフ(在位685〜705)中央集権を強化し,アラビア語の公用語化や,貨幣の鋳造を行った。また異民族改宗者(マワーリー)…
マワーリー mawālī
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 非アラブ人のイスラーム改宗者征服地の非アラブ人住民の改宗は進んでいたが,マワーリーという言葉が注目されたのは,改宗者が増加して問題化したウ…
イブン・アブド・ラッビフ Ibn `Abd Rabbih 生没年:860-940
- 改訂新版 世界大百科事典
- イベリア半島の後ウマイヤ朝に仕え,生涯をコルドバで過ごした宮廷詩人。主君をたたえる頌詩,教訓詩等を残しているが,恋愛詩の一部が評価されるほ…
カリフ caliph
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 「代行者」「後継者」を意味するアラビア語のハリーファ khalīfaのなまったもの。預言者ムハンマドの没後,アブー・バクルがイスラム社会の最高指導…
アルフォンソ[3世] Alfonso Ⅲ 生没年:852ころ-910か911
- 改訂新版 世界大百科事典
- 〈大王〉と呼ばれたアストゥリアス王国最大,最後の王。在位866-910年。ムハンマド1世からアブドゥッラー時代における後ウマイヤ朝の政治的・宗教的…
ムシャッタ宮殿 ムシャッタきゅうでん Mshatta palace
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アンマン (ヨルダン) の南の砂漠にある廃虚と化したイスラム宮殿。ウマイヤ朝のワリード2世によって8世紀前半に着工,750年のウマイヤ朝滅亡のため未…
西カリフ国 にしカリフこく Western Caliphate
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 後 (こう) ウマイヤ朝の別称都はコルドバ。バグダードを都とするアッバース朝を東カリフ国という。
アッバース‐ちょう〔‐テウ〕【アッバース朝】
- デジタル大辞泉
- 《〈アラビア〉‘Abbās》ウマイヤ朝に続くスンニー派イスラム王朝。750年、ムハンマドの伯父アッバースの子孫アブー=アッバースがウマイヤ朝を倒し、…
ムアーウィヤ Mu‘āwiya
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 602ごろ〜680ウマイヤ朝の創始者で,その初代カリフ(在位661〜680)クライシュ族のウマイヤ家出身。ムハンマドのメッカ征服のときに改宗し,正統カ…
ムアウィヤ
- 精選版 日本国語大辞典
- ( Mu‘āwiya ) サラセン帝国ウマイヤ朝の創始者で初代カリフ(在位六六一‐六八〇)。シリアの総督として実権をにぎり、第四代カリフのアリー暗殺の後…
メスキータ(Mezquita)
- デジタル大辞泉
- スペイン南部の都市コルドバにあるモスク。後ウマイヤ朝アブド=アッラフマーン1世の命で8世紀に建設が始まり、10世紀末に完成した。大理石と赤れん…
ファティマ‐ちょう(‥テウ)【ファティマ朝】
- 精選版 日本国語大辞典
- ( ファティマはFāṭima ) 北アフリカのイスラム王朝(九〇九‐一一七一)。元来チュニジアを本拠としたが、九六九年エジプトを征服、アッバス朝から完…
レオン3世(レオンさんせい) Leon Ⅲ
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 685頃~741(在位717~741)ビザンツ帝国の皇帝。シリアのエルマニキア出身。ウマイヤ朝の小アジア侵略の時期にアナトリコン・セマの長官であったが,…
アブド・アッラフマーン3世(アブド・アッラフマーンさんせい) ‘Abd al-Raḥmān Ⅲ
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 889/891~961(在位912~961)後ウマイヤ朝最盛期のカリフ。イブン・ハフスーンの反乱(881~915)に代表される諸反乱を鎮圧して国内を統一。北方のレオ…
アブド・アルマリク ‘Abd al-Malik
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 646/647~705(在位685~705)ウマイヤ朝第5代カリフ。父マルワーンのあとを継いで第2次内乱を終息に導く。その治世ではイラク総督ハッジャージュ・ブ…
ムアーウィヤ(1世) むあーうぃや Mu‘āwiya b. Abī Sufyān (?―680)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イスラムのウマイヤ朝の創建者(在位661~680)。メッカのクライシュ人の名門ウマイヤ家に生まれた。父は反ムハンマド(マホメット)勢力の指導者ア…
フサイン
- 百科事典マイペディア
- 〈フセイン〉とも。イスラムのシーア派第3代イマーム。アリーと預言者ムハンマドの娘ファーティマとの間に生まれた第2子。ウマイヤ朝の創始者ムア…
ウマイヤ朝 (ウマイヤちょう) Umayya
- 改訂新版 世界大百科事典
- ウマイヤ家のムアーウィヤ1世がダマスクスを首都として建設したイスラム王朝。661-750年。14代のカリフのすべてがウマイヤ家出身者(最初の3代はスフ…
ウマイヤ朝(ウマイヤちょう) Umayya
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 661~750アラブの建設したイスラーム王朝。首都はダマスクス。建設者ムアーウィヤ以下,全カリフがクライシュ族のウマイヤ家に属していたところから…
ウマイヤ朝 うまいやちょう Umayya
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- メッカのクライシュ人、ウマイヤ家出身のムアーウィヤ1世がダマスカスを首都として建設したイスラム王朝(661~750)。14代のカリフのすべてがウマイ…
ウマイヤ朝 ウマイヤちょう Umayya
- 旺文社世界史事典 三訂版
- ムアーウィアが開いたイスラーム王朝(661〜750)クライシュ部族の名門ウマイヤ家のムアーウィアが第4代正統カリフのアリーの死後カリフ権を奪って…
イブン・アルクーティーヤ Ibn al-Qūṭīya 生没年:?-978
- 改訂新版 世界大百科事典
- 西ゴートの王族の血をひく名門の出身で,後ウマイヤ朝に臣従した。詩文,文法学,伝承学等に長じ,晩年には裁判官もつとめた当代の碩学。著作として…
アムル・ブン・アルアース `Amr b.al-`Āṣ 生没年:570ころ-663・664
- 改訂新版 世界大百科事典
- 正統カリフ時代,ウマイヤ朝時代のエジプト総督。メッカではイスラムに敵対していたが,629年,メディナにきて改宗した。633年秋,シリア征服に一部…
サッファーフ さっふぁーふ al-Saffā (723ころ―754)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アッバース朝の初代カリフ(在位750~754)。通称はアブル・アッバース。預言者ムハンマド(マホメット)の叔父アッバースの子孫。ウマイヤ朝を打倒…
ハサン‐バスリー(al-Ḥasan al-Baṣrī)
- デジタル大辞泉
- [642~728]初期イスラム教の代表的な思想家・説教者。バスラで活躍。人間の自由意志を認め、終末論の立場から、人々の不正を糾弾し、ウマイヤ朝を…
ハージブ ḥājib
- 改訂新版 世界大百科事典
- イスラム諸国で,一般民衆が支配者に近づかないよう入口を守り,認められた者のみを会わせる役目を果たす,ほぼ〈侍従〉と訳される官職。アラビア語…
マンスール[後ウマイヤ朝] マンスール[ごウマイヤちょう]
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
アフタル al-Akhtal
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]640頃[没]710頃アラブの詩人。本名ギヤース Ghiyāth。タグリブ族の人。ジャリールおよびファラズダクとともにウマイヤ朝三大詩人の一人。
ハッジャージュ・ブン・ユースフ Hajjāj b.Yūsuf 生没年:661-714
- 改訂新版 世界大百科事典
- ウマイヤ朝の軍人,政治家。イブン・アッズバイルの第2次内乱中,ウマイヤ朝第5代カリフ,アブド・アルマリクに登用されて内乱を終結させ,メディナ…
ムアーウィヤ1世 ムアーウィヤいっせい Mu`āwiya I ibn Abī Sufyān
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]602頃.メッカ[没]680. ダマスカスウマイヤ朝初代のカリフ (在位 661~680) 。メッカのクライシ族ウマイヤ家出身。父は預言者ムハンマドの宿敵ア…
a・mi・rí, [a.mi.rí]
- 小学館 西和中辞典 第2版
- [形] (アンダルシアのウマイヤ朝の宰相)アル・マンスール Almanzor(940-1002)の子孫の.━[男] [女] アル・マンスールの子孫[一族].