したくさ‐せん【下草銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸時代、官有の山林、原野の下草を刈ることを許された村民または村が、その税として納めた金。下草永(したくさえい)。[初出の実例]「御…
だ‐せん【兌銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「兌」は替える、ひき替えにするの意 ) 両替の賃銭。両替の手数料。[初出の実例]「大板金を以て小板金に易へ、小板金を歩金に易るには…
みずきり‐せん(みづきり‥)【水切銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 船の積荷を店に引取るとき、車で運んだ馬夫に与える銭。みずきり。[初出の実例]「水きり銭は概ね定制ありて」(出典:随筆・守貞漫稿(183…
【講銭】こうせん
- 普及版 字通
- 口銭。字通「講」の項目を見る。
【婚銭】こんせん
- 普及版 字通
- 結婚の費用。字通「婚」の項目を見る。
【催銭】さいせん
- 普及版 字通
- 催税。字通「催」の項目を見る。
【債銭】さいせん
- 普及版 字通
- 貸金。字通「債」の項目を見る。
【盒銭】こうせん
- 普及版 字通
- 返しの心づけ。字通「盒」の項目を見る。
【斂銭】れんせん
- 普及版 字通
- 金を集める。字通「斂」の項目を見る。
【寓銭】ぐうせん
- 普及版 字通
- 紙冥銭。墓に収める。古くは真銭を用い、のち紙銭を用いる。〔唐書、王伝〕以來、喪に皆錢(えいせん)り。後世の俚俗稍(やうや)く紙寓錢を以て鬼事を…
【房銭】ぼうせん
- 普及版 字通
- 家賃。字通「房」の項目を見る。
【余銭】よせん
- 普及版 字通
- 余財。字通「余」の項目を見る。
【卜銭】ぼくせん
- 普及版 字通
- 投銭卜い。字通「卜」の項目を見る。
【楡銭】ゆせん
- 普及版 字通
- 楡。字通「楡」の項目を見る。
【百銭】ひやくせん
- 普及版 字通
- かのかね。宋・軾〔王子直秀才(原)に贈る〕詩 里、雲山、一破裘 杖端に閑(しづ)かに百錢を挂(か)けて游ぶ字通「百」の項目を見る。
銭 常用漢字 14画 (旧字)錢 16画
- 普及版 字通
- [字音] セン[字訓] すき・ぜに[説文解字] [字形] 形声旧字は錢に作り、戔(せん)声。戔に薄くて重なるものの意がある。〔説文〕十四上に「銚(すき)な…
【資銭】しせん
- 普及版 字通
- もとで。字通「資」の項目を見る。
【銑銭】せんせん
- 普及版 字通
- 鍋銭。字通「銑」の項目を見る。
【銭貫】せんかん
- 普及版 字通
- 銭さし。字通「銭」の項目を見る。
【銭眼】せんがん
- 普及版 字通
- 銭孔。字通「銭」の項目を見る。
【銭物】せんぶつ
- 普及版 字通
- 財物。〔後漢書、皇甫嵩伝〕に、事に因りて賂(ろ)を受くるり。嵩、に錢物を以て之れに賜ふ。、慙(ざん)を懷(いだ)き、或いは自するに至る。字通「銭…
【攤銭】たんせん
- 普及版 字通
- 銭博。字通「攤」の項目を見る。
【制銭】せいせん
- 普及版 字通
- 官銭。字通「制」の項目を見る。
【襯銭】しんせん
- 普及版 字通
- 布施。字通「襯」の項目を見る。
【焼銭】しようせん
- 普及版 字通
- 焼紙。字通「焼」の項目を見る。
段銭 たんせん
- 旺文社日本史事典 三訂版
- 室町時代,田畑の面積に応じて課し,貨幣で納めさせた臨時税重要行事や内裏造営などのため臨時に特定の国郡あるいは全国に課したが,室町幕府は財政…
有徳銭 うとくせん
- 旺文社日本史事典 三訂版
- 中世,裕福者(有徳者)に課せられた税金有得銭・徳銭ともいう。鎌倉末期から幕府・大名・寺社が費用調達のため領内の裕福な商工業者に臨時に課した…
永楽銭 えいらくせん
- 旺文社日本史事典 三訂版
- 室町時代に最も流通した明の銅銭永楽通宝永楽・永銭・永ともいう。中国,明の成祖永楽帝の1411年に鋳造が開始され,日明貿易により間もなく伝来し,…
おお‐ぜに(おほ‥)【大銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 近世、一枚が一文銭何枚かに相当する貨幣の俗称。おおせん。[初出の実例]「『二本とられた事よ』『四文銭(オオゼニ)でか』」(出典:洒落…
えり‐ぜに【撰銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =えりせん(撰銭)
いん‐せん【陰銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 金銭の代用として、紙に銭の形をえがき、死者の遺体に添えて棺に入れるもの。いわゆる三途(さんず)の川の渡し賃と信じられている。六道銭…
銭巻 (ゼンマイ)
- 動植物名よみかた辞典 普及版
- 学名:Osmunda japonica植物。ゼンマイ科の多年草,薬用植物
銭鱮 (ゼニタナゴ)
- 動植物名よみかた辞典 普及版
- 学名:Pseudoperilampus typus動物。コイ科の淡水魚
いせ‐ぜに【伊勢銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 薄手の、紋のないぜに。古く、伊勢神宮の賽銭(さいせん)用として特別にこしらえたもので、参拝者はこれを買ってあげた。鳩の目。伊勢宮銭…
あお‐せん(あを‥)【青銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 明和五年(一七六八)から発行の寛永通宝四文銭の俗称。材質が真鍮なので、当時通用の一文銭にくらべて青白く見えたところからいう。青四…
かみ‐ぜに【紙銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 祭事、葬礼などの時に用いる紙で作った銭形のもの。しせん。〔十巻本和名抄(934頃)〕② 紙で作った通貨。紙幣。札(さつ)。しせん。[初…
きょうじょう‐せん(キャウジャウ‥)【京上銭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 京上役を課せられた荘民が、夫役の代わりとして納付した金銭。
明銭【みんせん】
- 百科事典マイペディア
- 中国,明朝が鋳造した銅銭。洪武通宝,永楽通宝,宣徳通宝など。15世紀初め以後日明貿易により大量に日本に移入され,室町時代には広く国内で通用。…
祠堂銭 しどうせん
- 山川 日本史小辞典 改訂新版
- 死者の供養や祠堂修復などの名目で寺に寄進された銭で,寺院金融の資金として利用された。その蓄積・貸付は禅宗寺院に始まり,室町時代に2文子(もん…
鉄銭 てつせん
- 山川 日本史小辞典 改訂新版
- 銑銭(ずくせん)とも。鉄で鋳造された銭貨。日本で鋳造された銭貨は古代以来銅銭が主流であり,鉄銭がはじめて鋳造・発行されたのは,輸出銅確保のた…
渡来銭 とらいせん
- 山川 日本史小辞典 改訂新版
- 平安時代中頃から中世にかけて中国から大量にもたらされた銭貨。江戸時代になるまで日本の貨幣経済を担った。宋・明銭が多く,全国各地の遺跡から出…
鐚銭 びたせん
- 山川 日本史小辞典 改訂新版
- 鐚とも。中世~近世に悪銭一般をさした呼称。本来は最下級の悪銭の意だが,16世紀の中・末期に語義が広がった。中世には撰銭(えりぜに)の対象となり…
ふ‐せん【布銭】
- デジタル大辞泉
- 古代中国で使われた鋤すきの形を模した青銅貨幣。刀銭に先行して使用された。春秋戦国時代に韓・魏・趙で鋳造された。布貨。布幣。布。
ナンキン‐せん【南▽京銭】
- デジタル大辞泉
- ⇒京銭きんせん
と‐せん【賭銭】
- デジタル大辞泉
- かけごとにかけた金銭。
ちゃん‐ころ【▽銭ころ】
- デジタル大辞泉
- 「銭ちゃん」に同じ。「銭といっちゃあ、欠けた―もない」〈伎・五大力〉
こし‐ぜに【腰銭】
- デジタル大辞泉
- 小出し用に巾着きんちゃくなどに入れて持ち歩いた小銭。「あるいは煙管筒又は―、思ひ思ひの身ごしらへをかしく」〈浮・栄花一代男〉
じょうとう‐せん〔ジヤウトウ‐〕【上棟銭】
- デジタル大辞泉
- 上棟式のときに、上棟を祝ってまく銭。棟上むねあげ銭。
せん‐せん【銭選】
- デジタル大辞泉
- 中国、宋末・元初の画家。呉興(浙江せっこう省)の人。字は舜挙しゅんきょ。号、玉潭ぎょくたん・霅川翁とうせんおうなど。宋滅亡後、遺民画家とし…
せい‐せん【精銭】
- デジタル大辞泉
- 撰えり銭ぜにによって選びとられた良質の銭貨。