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祠堂銭 しどうせん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

祠堂銭
しどうせん

おもに禅宗寺院で,死者の冥福を祈るため,祠堂へ供養料,修理料として信者が寄進した銭貨などの財物。中世には貸付銭として運用され,寺社金融の中心となった。元来,貸付けの目的が寺内困窮者の救済にあったため,低利で,徳政の適用を受けなかった。

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世界大百科事典 第2版の解説

しどうせん【祠堂銭】

中世とくに室町時代に,主として禅宗寺院が行った金融貸付けの銭。祠堂というのは,禅宗寺院に特有の堂で,死者の位牌を安置し,その冥福を祈ることを目的とした建物である。本来祠堂銭は信者が入牌料あるいは供養料として祠堂に寄進した銭貨であった。禅宗寺院はこれを蓄積し,はじめは寺内の困窮者の救済,堂舎の修理に利用しており,それが本来の用途であったが,やがて寺内での金融貸付けに利用するようになった。こうした祠堂銭の寺内金融への運用に対して,幕府はこれを禁止したが,祠堂銭の貸付けは寺外へも拡大され,15世紀中葉には伊勢,熊野,日吉3社とならぶ代表的な寺社金融となった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

祠堂銭
しどうせん

死者の冥福(めいふく)を祈るため、寺院の祠堂の運営や修理費として寄進された金銭。室町時代以降荘園(しょうえん)や所領などからの年貢徴収が困難となっていた多くの寺院では祠堂銭を貸付元本として運用して利子を稼いだり、田畠(でんぱた)(得分(とくぶん)権)の購入資金にあて、寺院財政の窮状打開のための財源とした。禅宗寺院における祠堂銭の貸付、それによる土地集積が顕著であった。室町幕府は寺院の祠堂銭貸付を保護し、その貸借が寺院の祠堂帳に記載登録されていて貸付利子が月二文子(にもんし)、すなわち2%以内の祠堂銭貸付については徳政令の適用を免除した。江戸時代になっても祠堂金・祠堂銀の貸付は行われ、幕府はこれを保護した。[佐々木銀弥]

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