白榴石バサン岩
- 岩石学辞典
- リューサイトが主要な准長石のバサン岩.一般に斑状で,橄欖(かんらん)石,Ca-斜長石,リューサイト,輝石の斑晶が,これらの鉱物などからなる石基に…
ユーコン岩
- 岩石学辞典
- 灰長石成分に乏しいトナル岩アプライトで,斜長石,石英,黒雲母,鉄鉱物,方解石,燐灰石などからなる[Spurr : 1900].米国アラスカ州のユーコン…
エピリューサイト斑岩
- 岩石学辞典
- エピリューサイトの斑晶が正長石と黒雲母からなる細粒の石基に含まれる斑状の岩石[Zavaritsky : 1934].エピリューサイトとはリューサイトが正長石…
そめん‐がん【粗面岩】
- デジタル大辞泉
- 火山岩の一。灰白・淡緑・淡紅色などを呈し、斑晶はアルカリ長石が主で、斜長石・黒雲母くろうんも・角閃石かくせんせきなどがある。石基はアルカリ…
灰曹長石 かいそうちょうせき oligoclase
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 斜長石を6種に細分したときの1種。現在、鉱物学上は独立種として扱わず、曹長石に分類される。化学組成上、曹長石と灰長石成分の割合で定義される。…
フライドロナイト
- 岩石学辞典
- ノルマンディ地方の地方名で,黒雲母正長石ランプロファイアである.ケルサント岩の一種で,主として黒雲母,緑泥石,斜長石と少量の石英,鉄鉱物,…
モンゾニ岩
- 岩石学辞典
- すでにmonzon-syeniteまたはpseudosyeniteとして知られていた岩石または岩石系列に付けられた名称[Lapparent : 1864, Cordier : 1868].コルディエ…
ランプロファイア lamprophyre
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 煌斑岩 (こうはんがん) ともいう。暗色斑状,自形組織を有する完晶質脈岩の総称。斑晶は雲母,輝石,角閃石などの有色鉱物に限られ,石基は主として…
アンデシラボラドライト
- 岩石学辞典
- 安山岩と玄武岩の中間の岩石[Lacroix : 1902].曹灰長石岩(labradorite)は玄武岩組成の様々な岩石の名称であるが,鉱物名の曹灰長石と同じであり…
ローティヴァラ岩
- 岩石学辞典
- ラブラドライトからなる灰長岩,または石榴石を含む曹灰長岩.細粒の火成岩で,斜長石,正長石,石英,少量のアルマンダイン石榴石,ルチルなどを含…
白榴石 はくりゅうせき leucite
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 準長石の一種。高温(625℃以上)では等軸晶系のため、ざくろ石に似た結晶をすることが多い。カリ長石と霞石(かすみいし)の混合物に置換されたものは…
ヒン(【ひん】)岩【ひんがん】
- 百科事典マイペディア
- 安山岩質の成分をもった半深成岩。脈岩などのようにマグマが比較的急冷した場合にできる。斑状構造が著しく,石基は完晶質で斜長石(石英,正長石を…
タワジョク岩
- 岩石学辞典
- 顕晶質粗粒の岩石で,基本的にはソーダライト(60%)とエジリン(35%)から構成され,ネフェリン,Na-長石,ユーディアライトなどが伴われる.アル…
デレン岩
- 岩石学辞典
- 火山岩で流紋岩と石英安山岩の中間組成の非顕晶質の岩石で,正長石と中性斜長石の両方を含んでいる[Brögger : 1895].スウェーデンのデレン(…
正長斑岩
- 岩石学辞典
- 正長石の斑晶が長石質の石基に含まれる特徴の岩石を総括した名称であったが[Coquand : 1857],ローゼンブッシュは粗面岩に対応する先第三紀の岩石…
ポンザイト
- 岩石学辞典
- オージャイト・アルカリ粗面岩で,斑晶にはアルカリ長石,少量の斜長石とエジリンの縁をもつオージャイト,石基には短冊状のサニディンと粒間にNa-輝…
斑糲岩 はんれいがん gabbro
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ガブロともいう。粗粒ないし中粒で,等粒状組織を有する苦鉄質火成岩。玄武岩の深成相に相当し,主としてラコリス,ロポリス,シルなどとして産出す…
せんちょう‐がん(センチャウ‥)【閃長岩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 正長石を主とし、少量の斜長石を含む深成岩。有色鉱物として少量の角閃石・黒雲母などを含み、粗粒で完晶質。装飾用。建材として用いる。…
ミンヴァー岩
- 岩石学辞典
- 自変成作用によって曹長石化したドレライト[Dewey : 1910].初生的な褐色角閃石,紫褐色のオージャイト,曹長石化した斜長石からなる.曹長石角閃…
連続反応系列
- 岩石学辞典
- 熔融体の結晶作用の過程で,結晶作用が行われている間に組成が完全に連続的に変化を示す性質がある場合.例えば斜長石,橄欖(かんらん)石,輝石,ア…
テェンスベルク岩
- 岩石学辞典
- 赤いラルヴィカイトに似た岩石で,長石は正長石とアンデシンである.一部に斑状のものもある.赤い色は現在の風化のためである[Brögger : 1898…
カルシ
- 岩石学辞典
- ヨハンセンが,アンデシン(andesine)よりも灰長石成分に富む斜長石を含む岩石を意味する接頭語として用いた語[Johannsen : 1932].calcigranite,…
黝方霞岩
- 岩石学辞典
- 細粒で角閃石,ネフェリン,ノゼアン(黝方石)からなる岩石[Boricky : 1874].ノゼアン一種類で構成された岩石[Loewinson-Lessing : 1901].ノ…
准粗面岩
- 岩石学辞典
- 火成岩で主にサニディン,斜長石,角閃石または雲母からなる岩石の総称.この中には粗面岩,流紋岩,変朽安山岩,石英安山岩などが含まれる.これ以…
流紋玄武岩
- 岩石学辞典
- 花崗斑糲(はんれい)岩の噴出岩に相当する岩石[Shand : 1917].正長石を含む石英玄武岩や塩基性斜長石を含む石英ラタイトなどにも相当する[Johanns…
ユーライト片岩
- 岩石学辞典
- 長石の小粒を含む片岩.
矩形斑岩
- 岩石学辞典
- 菱長石斑岩(rhomb porphyry)に似た岩石で,斜長石の斑晶が割れ目の面や薄片で矩形の外形を示すものをいう.組成はキェルサス岩(kjelsasite)に相…
ディクリタキシティック
- 岩石学辞典
- 無数のぎざぎざで不規則な小さな小胞で,その形は小さな短冊形の長石の無秩序な方向配列で決まる.その中には長石が空洞に突き出ている場合もある[B…
りゅうもん‐がん〔リウモン‐〕【流紋岩】
- デジタル大辞泉
- 火山岩の一。細粒斑状ないしガラス質の白または灰色の岩石。斑晶として石英・カリ長石や少量の斜長石・黒雲母くろうんもなどを含む。流理構造を示す…
ペルト石
- 岩石学辞典
- 主体となるカリ長石の中に囲まれた曹長石成分に富む斜長石包有物の平行連晶[Thomson : 1843].通常は高度変成岩および深成岩などの火成岩に含まれ…
白榴閃長岩
- 岩石学辞典
- 准長石を含む閃長岩で,リューサイトまたは偽リューサイトを含む岩石[Williams : 1891].ラクロアはゾンマ火山(Mt. Somma)の噴出物を基準にして…
フィアスコネ岩
- 岩石学辞典
- リューサイト玄武岩で斜長石が灰長石である岩石.オージャイトと橄欖(かんらん)石の斑晶が石基に含まれる.石基はオージャイト,リューサイト,橄欖…
イルゼ岩
- 岩石学辞典
- アプライト質の岩石で,アルカリ斜長石,石英,黒雲母と少量の正長石およびマイクロクリンを伴うもの[Frentzel : 1911].ドイツ,バイエルン(バヴ…
曹長石斑岩
- 岩石学辞典
- 最初は長石質の石基に曹長石が存在する岩石の総合的な名称として命名されたが[Coquand : 1857],ホルムスは長石の斑晶を持つ斑岩で,微晶の石基が…
菫青石直閃石岩
- 岩石学辞典
- 気成作用による変成岩で主として直閃石と菫青石からなっている.直閃石は放射状の束または不規則に分布した柱状.この他には黒雲母,石榴石,石英,…
石質アルコース質ワッケ
- 岩石学辞典
- →長石質グレイワッケ
ケンタレン岩
- 岩石学辞典
- ティールが橄欖(かんらん)モンゾニ岩と記載した岩石を,後にヒルたちがケンタレン岩と命名した[Teall : 1897, Hill & Kynaston : 1900].この…
閃緑岩 せんりょくがん diorite
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 完晶質,顕晶質,等粒組織の中性火成岩。深成岩ないし貫入岩として産する。化学組成上,火山岩ではカルク・アルカリ岩系 (または紫蘇輝石質岩系) の…
石質サブアルコース
- 岩石学辞典
- 石英と長石が多量で大体等しい量から構成されている砂岩をいう.石英と長石の量は共に10%以上で25%以下含まれる[McBirde : 1963, Pettijohn, et a…
カルク-トナライト
- 岩石学辞典
- トナル岩で正長石と斜長石の比が1から6よりも小さいもの[Bailey & Maufe : 1916].この名称はベイリーが間違って使ったもので不必要な岩石名で…
アプライト アプライト aplite
- 化学辞典 第2版
- 灰白色の完全結晶性の岩脈状岩体.アルカリ長石,石英,斜長石からなり,少量の黒雲母,白雲母,ざくろ石,電気石を含む.化学組成は花こう岩に似る…
花コウ(崗)岩【かこうがん】
- 百科事典マイペディア
- 長石(正長石または斜長石),石英と,それに黒雲母,白雲母,角セン石など有色鉱物がだいたい10%以下伴った優白質で結晶のあらい完晶質の深成岩。…
アノーサイト(anorthite)
- デジタル大辞泉
- ⇒灰長石
メリライト めりらいと
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- →黄長石
せんちょう‐がん〔センチヤウ‐〕【×閃長岩】
- デジタル大辞泉
- 深成岩の一。カリ長石・曹長石を主とし、若干の黒雲母くろうんも・角閃石・輝石などを含む、完晶質で粗粒の白っぽい岩石。
せきえい‐はんがん【石英斑岩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 斑状の火成岩。石英・長石などから成る石基中に石英・正長石・雲母などの斑晶を有し、暗緑色・暗灰色を呈する。岩脈・岩株などの周辺の岩…
クリスツライト
- 岩石学辞典
- 石英正長石斑岩の[Cordier : 1868].
非飽和
- 岩石学辞典
- 全部または一部の鉱物がSiO2で非飽和である岩石に用いる語.非飽和岩はさらに,(a) 准長石を含まない岩石で,アルカリが飽和しているがSiO2が不足し…
モンゾ斑糲岩
- 岩石学辞典
- 斑糲岩で塩基性斜長石とともに正長石を含む岩石.ヨハンセンは最初はこの岩石を閃長斑糲(はんれい)岩としたが,後にモンゾ斑糲岩と変更した[Johanns…
ヴルシン岩
- 岩石学辞典
- 粗面安山岩の一種で,バナカイトに似た岩石で多少Kに富んでいる.Na-正長石,斜長石,単斜輝石などからなっている.ネフェリンを含むものもある[Was…