がさがさ(読み)ガサガサ

デジタル大辞泉 「がさがさ」の意味・読み・例文・類語

がさ‐がさ

[副](スル)
乾いた物が触れ合う音を表す語。「かさかさ」より強く、騒がしい音を表す。「やぶでがさがさ(と)音がする」
水分や脂気が抜けてきめが粗く、荒れた感じがするさま。「がさがさした松の幹」
言動に落ち着きがなく、荒っぽいさま。感情のこまやかさに欠けていて、人の神経にさわるさま。「がさがさした人」
[形動]2に同じ。「手が荒れてがさがさになる」
アクセントサガサ、はガサガサ
[類語]まばらちらほらかすかすすかすかかさかさぱさぱさぱさつくごそりこそりごそごそかさこそがさごそごしごし

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「がさがさ」の意味・読み・例文・類語

がさ‐がさ

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 干からびてこわばったものなどが、こすれ合って発する音を表わす語。「かさかさ(一)①」より、やや騒がしい音を表わす。〔ロドリゲス日本大文典(1604‐08)〕
田舎教師(1909)〈田山花袋〉一二「竹藪のガサガサする陰の道は暗かった」
② 乾いてあぶらけがなく、ざらざらしているさまを表わす語。
※続俳諧師(1909)〈高浜虚子〉一五「がさがさした光沢の無い皮膚には」
③ 落ち着きがなくて騒がしいさま、うるおいがなくて粗雑なさまを表わす語。性質などのがさつなさまにいうことが多い。
※人情本・花筐(1841)三「例(いつも)この通り、がさがさした私が」
[2] 〘形動〙
① 乾いてあぶらけがなく、ざらざらしているさま。「しわだらけのがさがさの手」
※野分(1907)〈夏目漱石〉四「桜の落葉もがさがさに反り返って」
② 乱雑なさま。
※こゝろ(1914)〈夏目漱石〉中「がさがさに割られて尖り切った氷の破片
中身が少なくなり、すきまだらけできちんとしていないさま。「箱ばかり大きくて、中身はがさがさだ」
※読書放浪(1933)〈内田魯庵〉窓から眺める「キネマセットのやうな小さなガサガサの商店町が」

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