コーラ(英語表記)bitter cola
Cola nitida A.Chev.

デジタル大辞泉 「コーラ」の意味・読み・例文・類語

コーラ(cola)

コーラノキの種子に含まれる成分を主原料とした炭酸清涼飲料 夏》
コーラノキの別名。コラ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「コーラ」の意味・読み・例文・類語

コーラ

〘名〙 (cola) コーラの木の種子に含まれる成分を原料に用いた清涼飲料総称
※幸福(1966)〈河野多恵子〉「章子は、お酒は飲めない。コーラを一口飲んで、言った」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「コーラ」の意味・わかりやすい解説

コーラ
bitter cola
Cola nitida A.Chev.

アオギリ科の常緑高木で,高さ8~15m。葉は長さ約12cm。花は周年開花し,黄色に濃紫色の線がある。果実は花柄に放射線状に4~5個つき,中に5~9個の種子がある。種子をコラナッツと呼ぶ。2~2.5%のコラチンカフェインの一種)や0.02%のテオブロミンを含み,生でかむと興奮と活気を覚えるので,古くからアフリカ人が用いた。乾燥した種子を粉にして水に溶かし,好みにより砂糖やはちみつ,ミルクを加えて飲用する。エキスを利用した飲料はコカ・コーラ(商品名)等により世界的に普及した。ガーナ,ブラジルが主産地で,近年西アフリカ地方の主要産物の一つとして,乾燥種子が欧米に輸出されるようになった。繁殖は新鮮な種子を用いて実生による。なお,近縁のヒメコーラC.acuminata Schott et Endlicherからもコラナッツが得られ,輸出されるものにはこれが混ざっている。ヒメコーラが真正のコーラであるとする説もある。
コーラ飲料
執筆者:

コーラ
kora

アフリカの撥弦楽器セネガルギニアなど,主として西アフリカのサバンナ地帯に分布する。別名エコロ。大きなヒョウタンから作る半球形の胴体と長い棹をもち,その上に弦を張る。さまざまな大きさのものがあり,弦も5~6本のもの,16本のもの,21本のものなど,いくつかのタイプがある。棹の先端にブリキ片などをつけ,弦の振動とともに共振させるように工夫したものもある。通常,演奏の際はヒョウタンの胴体を自分の体につけ,棹を前方に突き出すような形で構え,胴体の上に出ている2本の棒を両手で持って楽器を支えながら,両手の指で弦をかき鳴らす。歌の伴奏として,あるいは合奏のなかで使われる。歌の伴奏に用いる代表的な例として,口承文芸の伝承者であるグリオによるものがある。弦楽器の伴奏による吟遊歌人の例は,アフリカ以外にも広くみられる。
執筆者:


出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「コーラ」の意味・わかりやすい解説

コーラ

西アフリカのハープ・リュート。コラとも。長い棹が,皮膜で覆われた半球形の瓢箪製共鳴胴を突き抜けている。弦の一端を棹の上端につなぎ,もう一端を共鳴胴から突き出た棹の下端に固定。21本の弦を,共鳴胴の中央に垂直に立てた刻み目のあるブリッジで左右に分け(左11弦,右10弦),皮膜に対して垂直方向に並べて張る。胴から弦の両脇に突き出た2本の取っ手を持ち,棹の下端を地面につけ,弦の張ってある方を奏者の側に向けて楽器を垂直に構え,両手の親指と人差し指で弦をはじく。おもにマリンケ(マンディンゴ)人の男性職業音楽家が物語や朗唱,賛歌の伴奏に用いる。器楽にも用いられる。
→関連項目グリオ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コーラ」の意味・わかりやすい解説

コーラ
chōra

ギリシア語で空間,場所の意。特にプラトンの宇宙生成論 (ティマイオス編) における重要な概念の一つ。造物主 (デミウルゴス) である神は宇宙創造の際に永遠に自己同一を保つ真の存在 (イデア) を原型 (パラディグマ) として,生成の世界における諸々の存在者に次ぐ第3の種属であり,それ自体として知覚されることはないが,存在者が存在者として占有すべき場所となるものである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

飲み物がわかる辞典 「コーラ」の解説

コーラ【cola】


アオギリ科の常緑高木コーラの木の種子を用いて作る黒褐色の炭酸清涼飲料。コーラの木の種子に由来するカフェインを含み、独特の風味をもつ。

出典 講談社飲み物がわかる辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コーラ」の意味・わかりやすい解説

コーラ
こーら

コーラ飲料

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のコーラの言及

【ナイジェリア】より

…16世紀初めにはソンガイ帝国の支配下に置かれたが,16世紀末にはその支配を逃れ,各都市はサハラ砂漠南縁に位置することによって,長距離交易の終結点として商業的繁栄をみせた。ハウサはみずから商人として交易に従事したが,南の森林地帯で産出するコーラの実交易の独占に特徴があった。コーラの実はサバンナの住民にとってかんで楽しむ嗜好品として貴ばれたが,同時に贈物などに用いられる大事な品であった。…

※「コーラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android