ブリッジ(英語表記)Bridge

デジタル大辞泉 「ブリッジ」の意味・読み・例文・類語

ブリッジ(bridge)

橋。橋梁。陸橋・跨線こせん橋など。
船橋せんきょう。艦橋。
列車の車両と車両との間の部分。
架工歯かこうし
コントラクトブリッジ」「セブンブリッジ」の略。
レスリングで、仰向けのまま頭と足で支え、からだを弓なりに反らせること。
コンピューターネットワークで、回線同士を接続する機器。無駄なデータ転送が起きないよう、適切な転送先にのみ信号を中継する。
ジャズやポピュラー音楽などで、フレーズ同士をつなぐ転換部。さびの部分を指していうこともある。
[類語]橋梁丸木橋八つ橋釣り橋反り橋太鼓橋跳ね橋桟橋

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精選版 日本国語大辞典 「ブリッジ」の意味・読み・例文・類語

ブリッジ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] bridge )
  2. 橋。ふつう、他の外来語と複合して橋の名の一部として用いる。「レインボーブリッジ
  3. 道路・鉄道などの上に設けられた橋。陸橋。跨線(こせん)橋。
    1. [初出の実例]「新宿、八王子行はブリッヂを渡りて」(出典:風俗画報‐二七七号(1903)四谷の繁昌)
  4. 船で、船長・艦長などが指揮をし、舵をとる所。船舶の前部の甲板に設けられる船橋。艦橋。
    1. [初出の実例]「ブリッヂ(艦橋)に上りて前程を眺めよ」(出典:愛弟通信(1894‐95)〈国木田独歩〉波濤)
  5. 列車の車両と車両との間の場所。
    1. [初出の実例]「親父さんの方は立ってブリッヂの後ろにある憚りへ行った」(出典:明治大正見聞史(1926)〈生方敏郎〉政府の恐露病と日露戦争)
  6. 両どなりの歯に金属冠をかぶせて固定する方式の義歯。ふつう一、二本を補う時用いる。架工歯。〔近代科学の驚異(1934)〕
  7. バイオリンなどの柱(じ)、こま。
  8. めがねの鼻にかかる部分。
    1. [初出の実例]「松下は眼鏡のブリッジを押し上げる癖がある」(出典:セルロイドの塔(1959)〈三浦朱門〉一五)
  9. 楽曲の二つの部分をつなぐ役割をする楽句。経過句。
  10. トランプゲームの一種。コントラクト‐ブリッジ。二組に分かれ、トリックプレーで得点を争うもの。
    1. [初出の実例]「女客と一所になって、ブリッヂが初まる」(出典:大英游記(1908)〈杉村楚人冠〉本記)
  11. レスリングで、フォールをまぬがれるため、後頭部と両足で体を支えながら、橋のようにあおむけになって防御すること。
    1. [初出の実例]「レスラアは、筋肉の塊りにみえる、すさまじさで、ブリッジの練習」(出典:オリンポスの果実(1940)〈田中英光〉六)
  12. 徒手体操で、手と足で支えて体を持ちあげる運動。上向きと下向きがある。
  13. 玉突きで、玉突棒(キュー)の突く先端を支えるため、手と指でつくる橋の形。

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六訂版 家庭医学大全科 「ブリッジ」の解説

ブリッジ
Bridge
(歯と歯肉の病気)

ブリッジとは

 ブリッジは架工義歯(かこうぎし)または橋義歯(きょうぎし)とも呼ばれます。むし歯歯周病(ししゅうびょう)、外傷などの理由で抜歯を行った部分(通常、1~2歯)に対して、隣接する残存歯に冠、詰め物などの装置(支台装置)を設けて、欠損部の人工歯(ポンティックまたはダミーとも呼ぶ)と連結します。残存歯を橋脚とし人工歯を橋とした構造物で、欠損部の形態・機能・外観を回復し、歯を抜く前に近い感覚が再現されます。

 ブリッジが適応となるには、支えとなる残存歯の歯周組織が丈夫であることが重要であり、場合によっては、ブリッジの装着の前準備として、歯周病治療、むし歯治療、歯の神経治療などが必要になることがあります。これらの治療終了後、ブリッジ作成に入ります。また、支えとなる残存歯の種類、本数も重要な要素であり、これらの違いによってもブリッジの設計は変わってきます。

ブリッジの種類

 ブリッジの種類には、取り外し不可能な固定性ブリッジと、取り外し可能なブリッジがあります。

 通常は固定性のものが一般的で、この固定性ブリッジは義歯入れ歯)と違い、着脱のわずらわしさがないため、装着感がよいとされています(図48)。

 しかし、残存歯が健康であっても、橋脚となる歯の周囲を1層削らなくてはならないという欠点があります。ただし適応症は限られますが、残存歯を削らずにポンティックを接着させる接着ブリッジもあるので、歯を削ることに抵抗がある場合には、この方法や取り外し式の入れ歯を選択したほうがよいでしょう。

ブリッジの装着方法

 ブリッジ装着までの行程は、支台となる歯の周囲を削ったあと、歯型をとり、模型上で歯の形をつくり、金属などの人工物に置き換えます。ブリッジの場合、歯科医療保険の適応は、歯と接する面は金属となり、歯と同色にできるのは前歯に限られます。このように、支台装置と人工歯が一体となったブリッジは歯科用セメント(接着剤)で歯に合着されます。

 ブリッジは装着後もしっかりとした手入れが必要です。とくに支台装置と人工歯の間は汚れがたまるため、歯周病むし歯予防のために、歯ブラシ、歯間ブラシによる清掃が不可欠となります。

羽村 章


出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「ブリッジ」の意味・わかりやすい解説

ブリッジ
bridge

カードゲームの一種。正しくはコントラクト・ブリッジcontract bridgeという。現在,世界中でもっとも競技人口の多いカードゲームと思われる。専門の解説書もチェスと並んで数多く出版されている。日本で誤ってブリッジまたはセブン・ブリッジと呼ばれているラミー系のゲームではない。ホイストという伝統的なイギリスのゲームが,スコアリングシステムを変更して1910年代にオークション・ブリッジに変身し,20年代にコントラクト・ブリッジのルールが確立された。競技人数は4人。使用するカードは1組52枚。向き合った2人がパートナーになってチームを組み,他の2人と対抗する。各プレーヤーは13枚ずつの手札をもち,13回の勝ち負け(これをトリックという)を争う。競技方法としては,家庭向きの3番勝負いわゆるラバー・ブリッジと,競技会用のデュプリケート・ブリッジがある。日本では社団法人日本コントラクト・ブリッジ連盟とその公認のクラブが各地にあり,定期的にトーナメントを開催している。
トランプ
執筆者:


ブリッジ
bridge

義歯の一種。歯が抜けたところに入る人工的な歯の部分と,それを支えるために両隣の歯に設けた支持部とから構成され,橋のような構造をしていることからブリッジあるいは橋義歯と呼ばれる。人工的な歯には金属や陶材,プラスチックが用いられるが,支持部と人工歯部との連結部分には金属が使われる。支持部(支台装置)には金属冠や継続歯などが多く使われ,一般に支えになる歯(支台歯)と歯科用セメントによって固定される。しかし,支持部を二重構造にしてその一部を歯に固定し,ブリッジ自体は患者がとりはずせるようにしたものもある。ブリッジは,歯に強固に支持され,一般には床などがつかないため異物感が少なく,外観や咀嚼(そしやく),発音などの機能もかなり改善できるが,(1)支えになる歯が歯の抜けた部分の両側にあってしっかりしていること,(2)歯が抜けた部分があまり大きくないこと,(3)その部分の歯肉が大きくくぼんでいないこと,などの条件が必要である。
入歯
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「ブリッジ」の解説

ブリッジ

LANとLANを接続する方法、または接続するための中継機器。ブリッジで複数のLANを接続することで1つのネットワークのように扱える。ブリッジは、文字通りネットワークの橋渡しをするのが役割。パケットの送信元と送信先のアドレスを参照して、同じLANに送信するパケットに対しては何もせず、別のLANの相手に届ける場合はパケットを通過させて転送する。大きなLANでは、通信するデータの量が増えるとネットワークに負担がかかるため、同一場所のネットワークをいくつかのLANに分割し、ブリッジで接続することがある。このような同一場所にあるLANを接続するブリッジをローカル・ブリッジと呼ぶ。また、専用線や公衆回線を利用して遠隔地のLAN同士を結ぶブリッジをリモート・ブリッジと呼ぶ。

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ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者) 「ブリッジ」の解説

ブリッジ

イギリスの作曲家。《ピアノとオーケストラのための幻》(1931)や《ピアノ四重奏 幻想曲》(1910)、独奏ピアノのための作品の他、オペラや交響詩を作曲している。ロンドンの王立音楽大学で作曲をスタン ...続き

出典 (社)全日本ピアノ指導者協会ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)について 情報

IT用語がわかる辞典 「ブリッジ」の解説

ブリッジ【bridge】

LAN(ラン)などのコンピューターネットワークにおける中継機器。

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のブリッジの言及

【入歯】より

…人工的な歯の総称で,義歯dentureともいう。金属冠などの冠をはじめ,継続歯(さし歯,つぎ歯),橋義歯(ブリッジ),部分床義歯(局部義歯),全部床義歯(総入歯,総義歯)など,すべてを含む。しかし一般的に入歯という言葉からは,主として取りはずしのできる部分床義歯や全部床義歯が連想される。…

※「ブリッジ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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