デジタル大辞泉
「劣」の意味・読み・例文・類語
れつ【劣】
[名・形動ナリ]劣ること。また、そのさま。
「その浄土こそ寂光の浄土より―なるべし」〈仮・夫婦宗論〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
おとり【劣】
※
太平記(14C後)二一「
所領か御引出物
(おんひきでもの)かを給はりたらんずるには、莫太
(ばくたい)の劣
(オトリ)哉」
※
落窪(10C後)三「又、北の方の御心ばへ、うく浅ましく、使ひ給へる人よりもおとりにさいなみしを見聞き侍りしかば」
※海人刈藻物語(1271頃)一「
春宮はをさなうおはしませば、をとりの人なども、いのちあらば、さしいづる世もや侍らん」
※
鳥影(1908)〈
石川啄木〉一〇「静子とは一歳
(ひとつ)劣
(オト)りの弟の」
れつ【劣】
〘形動〙 おとっているさま。おとっていてよくないさま。
※
古事談(1212‐15頃)三「
近来は御子験者とて劣なる事也」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報