出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
楕円体またはソーセージ状の溶岩塊が重なったもの。俵状溶岩ともいう。個々の塊(枕)は最大径数10cm~数m。枕はガラス質の殻をつけ内部は発泡していたり中空のこともある。断面でみると放射状の割れ目が発達しており,このため車石とも呼ばれる。同心円構造もみられる。枕は大きなすき間があかないように,生成時の塑性変形により上位のものがすき間に垂れ下がり,堆積当時の上下方向を記録している。枕の間は枕と同質細粒のハイアロクラスタイト,泥岩,石灰岩などが埋めている。玄武岩など低粘性溶岩が水底や未固結の堆積物中に流出(貫入)して生ずる。シート状溶岩とともに海洋地殻の第2層(地震波縦波速度が5km/s程度の層)の主要部分をつくっているほか,陸上でもあらゆる地質時代から産出が知られている。
執筆者:中村 一明
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…固結した溶岩の断面にはしばしば多角柱状の冷却割れ目がみられ,柱状節理columnar jointと呼ばれる。溶岩が水底に噴出すると,水により急冷・破砕され,細粒岩片の集合体(ハイアロクラスタイト)になることが多いが,とくに高温の玄武岩質溶岩の場合は,楕円体の袋や筒の集合体からなる枕状溶岩が生じる。火山【荒牧 重雄】。…
※「枕状溶岩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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