諸塚村(読み)もろつかそん

日本歴史地名大系 「諸塚村」の解説

諸塚村
もろつかそん

面積:一八七・五九平方キロ

臼杵郡の北西部に位置し、東は北郷きたごう村、南は椎葉しいば村、西は西臼杵郡町、北は同郡高千穂町・日之影ひのかげ町。村の南端部を耳川が流れ、標高一〇〇〇メートルを超える諸塚山系に源を発する七ッ山ななつやま川・柳原やなばる川が南流し耳川に注ぐ。これらの河川がつくった谷間、急峻な山間に集落が形成された山村である。住民は不便な交通事情のなか峠越えの道や河川を利用して他村との交流を重ねてきたが、明治後期頃から大正期にかけ主要道路の整備にむけた要求が強まった。耳川の水利権を得ていた住友家は道路工事に対し県へ一〇〇万円を寄付し、昭和八年(一九三三)当村を通る椎葉村から西郷さいごう村までの通称一〇〇万円道路が完成した。現在国道三二七号となり、椎葉村を基点として入郷いりごう地区・日向方面とを結ぶ。諸塚山系の稜線を走るフォレストピア六峰ろつぽう街道は国道三二七号に代わる幹線道路としても期待されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「諸塚村」の意味・わかりやすい解説

諸塚〔村〕
もろつか

宮崎県北西部,耳川上流域にある村。江戸時代延岡藩領。村域の大部分山地で,木材シイタケを産し,畜産も行われる。岩屋戸,諸塚,塚原などに発電所があり,全国有数の発電地帯となっている。国道 327号線,503号線が通じる。面積 187.56km2人口 1486(2020)。

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