貝母(読み)バイモ

デジタル大辞泉 「貝母」の意味・読み・例文・類語

ばい‐も【母】

アミガサユリ別名。また、その鱗茎りんけいを乾燥させたもの。漢方鎮咳ちんがい去痰きょたん排膿はいのう薬などに用いる。 花=春》

はは‐くり【貝母】

アミガサユリの別名。ばいも。

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精選版 日本国語大辞典 「貝母」の意味・読み・例文・類語

ばい‐も【貝母】

〘名〙 ユリ科多年草。中国原産で、観賞用または薬用に栽培される。高さ三〇~六〇センチメートル。鱗茎は半球形の二個の鱗片が合着した球形。葉は三~四枚ずつ輪生し、長さ一〇センチメートルくらいの広線形で先端は反曲する。春、葉腋に淡黄色の鐘形花を下向きに開く。花被片は六個、外面緑色すじがあり内面紫色網目がある。鱗茎を鎮咳(ちんがい)・袪痰(きょたん)薬として煎服する。漢名、貝母。あみがさゆり。ははくり。はるゆり。ばいぼ。
▼ばいもの花《季・春》 〔運歩色葉(1548)〕 〔詩経伝‐鄘風・載馳〕

はは‐くり【貝母】

〘名〙 (「はわくり」の時代も) 植物ばいも(貝母)」の異名。《季・春》 〔新撰字鏡(898‐901頃)〕

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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典 「貝母」の解説

ばいも【貝母】

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)一つ。ユリ科アミガサユリなどの鱗茎(りんけい)を乾燥したもの。鎮咳(ちんがい)去痰(きょたん)排膿(はいのう)利尿などの作用がある。咳(せき)を鎮め、痰(たん)を切る滋陰至宝湯(じいんしほうとう)、慢性化した咳に効く清肺湯(せいはいとう)などに含まれる。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「貝母」の解説

貝母 (バイモ・ハハクリ;ハワクリ)

植物。ユリ科の多年草,薬用植物。アミガサユリの別称

貝母 (ハハクリ・ハワクリ)

植物。ユリ科の多年草。ウバユリの別称

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