ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アカテツ」の意味・わかりやすい解説
アカテツ(赤鉄)
アカテツ
Pouteria obovata
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アカテツ科(APG分類:アカテツ科)の常緑高木。樹皮は黒褐色で樹脂を分泌するので、クロテツともいう。葉は互生し、楕円(だえん)形または倒卵形、長さ5~10センチメートルで全縁。厚い革質で裏面に茶褐色の毛が多い。6月に小さい白色花が開き、果実は楕円形で9月に黒紫色に熟し、光沢がある。小笠原(おがさわら)諸島、沖縄、吐噶喇(とから)列島、中国南部からインド、マレーシア、ミクロネシア、ポリネシアにかけての海岸の林内に分布し、防風、防潮用に植える。
[小林義雄 2021年3月22日]
アカテツ科SapotaceaeはAPG分類でもアカテツ科とされる。アメリカ、アフリカ、アジアの熱帯を中心に54属1300種ほどが分布する。樹脂や果実が利用されるものもある。日本には1属2種が自生する。
[編集部 2021年3月22日]
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