あきる野(読み)アキルノ

デジタル大辞泉 「あきる野」の意味・読み・例文・類語

あきるの【あきる野】

東京都西部の市。秋川市域を貫流する。平成7年(1995)秋川市五日市町合併して成立。人口8.1万(2010)。

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精選版 日本国語大辞典 「あきる野」の意味・読み・例文・類語

あきるの【あきる野】

  1. 東京都西部の地名。秋川市と五日市町が合併して、平成七年(一九九五市制。秋川が市域を貫流する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「あきる野」の意味・わかりやすい解説

あきる野(市)
あきるの

東京都西部、多摩川支流の秋川および平井川流域にある市。1995年(平成7)秋川市と五日市町(いつかいちまち)が合併して成立。JR五日市線五日市街道がほぼ平行して東西に通じ、国道411号がそれを横切り、その西側に首都圏中央連絡自動車道(圏央道)が通じ、あきる野インターチェンジがある。東部の旧秋川市域は多摩川が北東縁を区切り、ほぼ南縁を秋川が流れ、両川の間を平井川が流れる。各河川を境に北から草花丘陵、秋留(あきる)台地秋川丘陵高台となっている。秋留台地には国指定史跡の西秋留石器時代住居跡があり、10世紀初めには武蔵(むさし)官牧の一つ小川牧が置かれ、江戸時代以降、桑畑が広がった。西部は秋川の上流域で、五日市盆地を中心とし、関東山地南西縁にかかっている。五日市は秋川の谷口集落で、中世から5の日ごとに市(いち)が立ち、木材や木炭の集散地であった。1960年代以降は東部を中心に住宅地が増え、電気機器、精密機械などの工業も立地した。トウモロコシ、ノラボウ(野菜)などの農業も行われる。自然が豊かで、秋川丘陵、羽村(はむら)草花丘陵は都立自然公園となっており、秋川渓谷は釣りやキャンプが楽しめる。東京サマーランド、リバーサイドパーク一の谷、あきる野ふるさと工房、秋川ファーマーズセンターなどの観光施設がある。五日市地区には光厳(こうごん)寺、広徳(こうとく)寺、大悲願(だいひがん)寺などの古刹(こさつ)があり、大悲願寺の本尊、木造伝阿弥陀如来(でんあみだにょらい)及脇侍坐像は国指定重要文化財。面積73.47平方キロメートル、人口7万9292(2020)。

[編集部]


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百科事典マイペディア 「あきる野」の意味・わかりやすい解説

あきる野[市]【あきるの】

東京都中西部の市。1995年秋川市と五日市町が合併,改称。多摩川と秋川の間にある秋留台地と小丘陵および旧五日市町域の山地を占める。野菜栽培,養鶏が行われ,山地では杉材を産し,製材業が盛ん。五日市線が通じて住宅地化が進むほか,圏央道の開通により工場も進出している。秋川上流部の秋川渓谷は,秩父多摩甲斐国立公園に属し,行楽地となっている。南部の秋川南岸にはレジャー施設〈東京サマーランド〉がある。73.47km2。8万868人(2010)。

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改訂新版 世界大百科事典 「あきる野」の意味・わかりやすい解説

あきる野[市] (あきるの)

東京都西部の市。1995年9月秋川市と五日市町が合体,改称。人口8万0868(2010)。多摩川とその支流秋川にはさまれた秋留(あきる)台地と小丘陵,および西部の山地からなる。秋川地区には西秋留石器時代住居跡(史),瀬戸岡古墳群などの遺跡がある。五日市地区の中心は秋川の谷口集落の五日市で,近世には5,10の日に市が開かれた。
秋川 →五日市
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