アッパッパ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アッパッパ」の意味・わかりやすい解説

アッパッパ

第1次世界大戦後の大正末から昭和初期にかけて普及した,日本で初めての婦人既製服に名づけられた関西風の俗称。半袖のゆるやかな夏用ワンピースで,日本の気候に合致した簡便さと合理性が人気を呼び,全国的に広まった。地味な一重の木綿製で,一般にはウエスト共布ベルトがついている。この服の普及は女性大衆の洋装化にとって風俗史上意義をもつ一方,国民的創意と西欧文化への順応を示したものとして注目される。

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