アフェランドラ(読み)あふぇらんどら

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アフェランドラ」の意味・わかりやすい解説

アフェランドラ
Aphelandra; aphelandra

キツネノマゴ科アフェランドラ属の総称。常緑低木または低木状の草本。熱帯から亜熱帯アメリカに約 200種が分布する。葉は有柄の単葉で対生し,茎頂に4稜の穂状花序を形成。包が着色して美しいもの,葉色の観賞価値が高いものなどがよく栽培される。園芸的に主要な種は,深緑色に白い葉脈が浮き出た葉と鮮黄色の包をもつアフェランドラ・スクアロサ A.squarrosaや,橙黄色の花の観賞価値が高いアフェランドラ・アウランティアカ A.aurantiacaなど。スクアロサには`ダニア'や`シルバークラウド'などの品種がある。高温多湿を好み,一般には鉢植えで栽培する。原産地では湿気の多い樹林下に生育し,夏の直射は葉焼けの原因になるので注意。冬は乾燥ぎみに管理すれば 10℃前後で越冬する。 20℃以上あれば挿木でふやすことができる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アフェランドラ」の意味・わかりやすい解説

アフェランドラ
あふぇらんどら
[学] Aphelandra

キツネノマゴ科(APG分類:キツネノマゴ科)の常緑草本。熱帯および亜熱帯アメリカ原産。茎は直立しあまり分枝せず、葉は対生。花(穂状花序)の美しい種類、葉の色と模様の美しい種類が2、3種栽培される。代表的なものには花が緋(ひ)赤色で葉が灰緑色のオウランティアカ、穂状花が黄色く葉は濃緑色で葉脈が銀白色のスクアルローザがあり、この園芸品種のルーイセー、ダニアがよく普及している。キンヨウボク(錦葉木)は卵状楕円(だえん)形の緑色の葉に黄白色の模様が入り、明治中期からよく栽培されている。性質は弱く、夏は日陰、冬は日の当たる場所に置き、15~20℃に保つ。繁殖は挿木により、葉を3枚以上つけ6月に挿す。軽い土を好む。

[坂梨一郎 2021年10月20日]

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