ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アブドゥッラー」の意味・わかりやすい解説
アブドゥッラー
Abdullah bin Abdul Kadir Munshi
[没]1854. メッカ
マレーのマレー語教師,著述家。アラブ・タミール系のマレー人で,生涯のほとんどをイギリス支配下のマラッカとシンガポールで過した。 1811年マラッカにやってきた T.ラッフルズの最年少の書記となって彼の心酔者となった。以来,イギリス人支配者や宣教師の語学教師をつとめた。詩,紀行文,自伝などで同時代のすぐれた記録を残し,近代マレー文学の祖とされる。『アブドゥッラー自伝』 Hikayat Abdullah bin Abdul Kadir Munshi (1849) がある。
アブドゥッラー
`Abd Allāh, Sheikh Mohammad
[没]1982.9.8. スリナガル,ソウラ
インドの政治家。ラホール大学,アリーガル・イスラム教大学卒業。カシミール藩王国の改革運動を目指し,1932年イスラム教徒会議を結成。第2次世界大戦後,藩王追放運動で逮捕された。 47年カシミールの帰属問題で,第1次印パ戦争が起ると,ジャンムカシミール州の初代首相になり,インドへの帰属を固める協定を結んだ。しかしカシミールの自治を強調しすぎて,53年逮捕され,その後釈放と逮捕の繰返しののち,75年2月州首相に復帰。 77年再選。
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