アントルメ

デジタル大辞泉 「アントルメ」の意味・読み・例文・類語

アントルメ(〈フランス〉entremets)

西洋料理で、デザートに出る菓子類。
ホールケーキなど、切り分ける前の大形の菓子。

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精選版 日本国語大辞典 「アントルメ」の意味・読み・例文・類語

アントルメ

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] entremets ) 西洋料理献立中、デザートの前に出る菓子類。

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百科事典マイペディア 「アントルメ」の意味・わかりやすい解説

アントルメ

西洋料理の正式献立で,ロースト料理のあとに供する甘味の料理をいい,デザート一つに当たる。しかし一般には食後に供する甘い菓子類をいう。プディング,パンケーキ,焼いたり揚げたりした果物(くだもの)など。また冷たいものではアイスクリームババロアなどが代表的。
→関連項目ディナープリン(料理)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アントルメ」の意味・わかりやすい解説

アントルメ
あんとるめ
entremets フランス語

西洋料理で、昼食夕食、または正餐(せいさん)の献立の終わりのほうにデザートコースとして供されるもの、今日では主として食後の甘味料理をさす。アントルメには冷菓と温菓の2種類がある。冷菓は体温以下の温度で供される菓子類で、たとえばゼリーシャーベット、アイスクリーム、ムースなどである。温菓は体温以上の温度で供されるもので、たとえばプディング、スフレクレープパイなど種類も多い。最終のコースに供される料理として、とくに色彩や盛り方に創意工夫が望まれる。

[小林文子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アントルメ」の意味・わかりやすい解説

アントルメ
entremets

本来はメインの肉料理とデザートの間に出る軽い料理のこと。アントルメのうち,甘味のものをアントルメ・シュクレと称して区別していたが,現在のアントルメはほとんど甘味のものとなった。いわゆる食後の菓子のことで,クッキーなどの干菓子は用いず,温かいプディングやベニエ,クレープ,冷たいプディングやブラマンジェ,ババロアなどの生菓子をさす。

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「アントルメ」の解説

アントルメ【entremets(フランス)】

西洋料理、特にフランス料理で、デザートに出される菓子類。シャーベット・アイスクリーム・ババロアなどの冷菓、クレープ・スフレなどの温菓があるほか、ケーキやパイなども含まれる。

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世界大百科事典(旧版)内のアントルメの言及

【インテルメッツォ】より

…のちには神話や伝説に題材を取ったものが多くなり,独立した演劇の一形態をなすにいたった。イギリスのインタールード,フランスの〈アントルメentremets〉,スペインの〈エントレメスentremés〉なども同様の演劇形式である。ただし,エントレメスは17世紀まで盛んに演じられ,セルバンテス,ローペ・デ・ベガなどもこの形式の作品を書いている。…

【デザート】より

…食事の最後のコースに入る前に,いったんテーブルの上のものが片づけられたところから現在の意味に転じた。チーズのあとの甘み〈アントルメentremets〉としては,小麦粉の生地を用いたケーキ類,アイスクリームやシャーベットなどの氷菓,チョコレート菓子やプティ・フール(一口菓子)などのほか,レストランでは料理人が作る菓子〈アントルメ・ド・キュイジーヌentremets de cuisine〉とされているババロアスフレ,ブラマンジェ,ゼリープディングクレープ,果物のコンポートなどが前の料理とのバランスと各人の好みで選ばれる。【辻 静雄】。…

※「アントルメ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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