ウィルヘルムスハーフェン(読み)うぃるへるむすはーふぇん(英語表記)Wilhelmshaven

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ウィルヘルムスハーフェン
うぃるへるむすはーふぇん
Wilhelmshaven

ドイツ北部、ニーダーザクセン州港湾工業の都市。人口8万5300(2000)。市街地は、北海に直結するヤーデブーゼン湾北西岸の低湿地に広がり、ドイツの北海沿岸唯一の天然の良港をもっている。従来からの造船に加えて、第二次世界大戦後、化学、事務機器などの工業が立地した。またドイツ最大の石油輸入港となり、ライン・ルール工業地帯にパイプラインが通じている。1853年にプロイセン領となり、軍港が築かれて繁栄し、1956年にふたたび北大西洋条約機構NATO(ナトー))の海軍基地となった。海洋関係の官庁や研究所が多い。付近に海水浴場、キャンプ場が開け、夏には保養客が集まる。

[齋藤光格]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ウィルヘルムスハーフェン
Wilhelmshaven

ドイツ北西部,ニーダーザクセン州の都市。北海のウェーザー川河口の西隣にあるヤーデ湾に,1853年プロシアのウィルヘルム1世が海軍基地として建設した。 69年から現在の名称。後背地と結ぶ川をもたないが,第2次世界大戦後は石油輸入港となり,ケルン近くの製油所まで延長約 400kmのパイプラインが通じている。金属加工,機械,繊維などの工業も立地。マックス・プランク海洋生物研究所のほか,鳥類観察所,教育大学などがある。泥土浴で知られる保養地でもある。人口9万 561 (1991推計) 。

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