ウィンスタンリー(読み)うぃんすたんりー(英語表記)Gerrard Winstanley

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウィンスタンリー」の意味・わかりやすい解説

ウィンスタンリー
うぃんすたんりー
Gerrard Winstanley
(1609―1676)

ピューリタン革命期の急進的政治思想家。織物商の子としてランカシャーのウィガンに生まれた。1648年、最初パンフレットを発表して神秘主義的立場を明らかにしたのち、しだいに政治的色彩を強め、翌1649年4月1日、貧民を率いてサリー州の共有地を開墾し始めるに至った。ディガーズ運動とよばれたこの運動は厳しく弾圧されたが、彼のユートピア思想は、のちに社会主義先駆と評価されるようになった。(書籍版 1985年)
小泉 徹]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィンスタンリー」の意味・わかりやすい解説

ウィンスタンリー
Winstanley, Gerrard

[生]1609. ランカシャー
[没]1660以後
イギリス,清教徒革命期における最左翼党派ディッガーズ指導者。 1630年ロンドンに出て毛織物商の徒弟になったが成功せず,43年サリー州に移る。 49年同州のセントジョージ丘で仲間と共同耕作を始めたが,翌年弾圧された。共同労働による,貧困も搾取もない社会建設を説き,多くのパンフレットを発表した。

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