エグモント山(読み)エグモントサン(その他表記)Mount Egmont

デジタル大辞泉 「エグモント山」の意味・読み・例文・類語

エグモント‐さん【エグモント山】

Mount Egmont》ニュージーランド北島南西部の山。マオリ語タラナキ山。同島第2の高峰標高2518メートル。1600年代初めから1700年代中頃にかけて噴火を繰り返した。富士山に似た円錐状の成層火山であり、周辺を含め国立公園に指定されている。

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改訂新版 世界大百科事典 「エグモント山」の意味・わかりやすい解説

エグモント[山]
Mount Egmont

ニュージーランド北島西部,タラナキ地方にある休火山。17世紀以後噴火していない。標高2518m。1770年J.クックが望見,1839年初登頂。富士山によく似た円錐火山山容で知られる。エグモント国立公園(1900指定,面積335km2)の中心で,夏の登山や冬のスキーに利用されている。山を同心円状にとりまくすそ野一帯は,同島北部のオークランド周辺とならぶ同国の代表的酪農地帯。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エグモント山」の意味・わかりやすい解説

エグモント山
エグモントさん
Mount Egmont

ニュージーランドノース島の西部,タラナキ地方にそびえる火山マオリ語ではタラナキという。標高 2518m。左右対称形の美しい山容をもつ孤立した円錐火山で,周囲の森林地帯とともにエグモント国立公園 (面積 335km2) に指定されている。登山者が多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「エグモント山」の意味・わかりやすい解説

エグモント山
えぐもんとさん
Mount Egmont

ニュージーランド北島の南西部にある美しい円錐(えんすい)形の安山岩質活火山。標高2518メートル。先住民マオリ人はタラナキとよぶ。南西肩に寄生火山ファンタム・ピークがある。1604~1755年に噴火を反復した。山頂の周囲約10キロメートルまでの範囲は国立公園となっている。山麓(さんろく)は著名な酪農地帯。

諏訪 彰]

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世界大百科事典(旧版)内のエグモント山の言及

【ニュージーランド】より

…北島の特色は第四紀洪積世の火山活動による火山地形にあり,北島中央部のルアペフ山(2797m。北島最高峰)や富士山に似た形の西部のエグモント山(2518m)などが知られている。中央部のタウポ湖(面積606km2はこの国最大)からロトルア湖にかけて火山台地が広がり,間欠泉,温泉があり,地熱利用が進んでいる。…

※「エグモント山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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