エメン(その他表記)Emmen

デジタル大辞泉 「エメン」の意味・読み・例文・類語

エメン(Emmen)

オランダ北東部、ドレンテ州都市ドイツ国境に近い。19世紀に泥炭採掘が行われ、第二次大戦後に各種工業が発達した。郊外先史時代の巨石墳墓が点在する。

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改訂新版 世界大百科事典 「エメン」の意味・わかりやすい解説

エメン
Emmen

オランダ北東部,ドレンテ州の工業都市。人口10万8617(2005)。行政的にはエメンを中核として周辺の9農村が含まれる。泥炭湿原地帯に位置し,第2次大戦前まで貧しい寒村だったが,戦後,政府の開発政策と周辺地域の豊かな労働力の存在により工業(化学金属工業など)のめざましい発展を遂げた。中心部の工業地域と森にかこまれた居住地がみごとに調和し,すぐれた都市計画で知られる。周辺には巨石文化遺跡がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エメン」の意味・わかりやすい解説

エメン
Emmen

オランダ北東部,ドレンテ州の都市。氷堆石の丘陵上に位置し,19世紀に行われた周辺部の泥炭地開拓の拠点。 1920年以降,泥炭採掘業が衰えると失業者が増大したが,第2次世界大戦後は各種合成繊維金属加工,化学,製材などの工業が立地し,急速に発展,ドレンテ州第1の都市になった。動物園,博物館のほか,付近には氷河が運んできた円礫でつくられた先史時代の遺跡があり,南方のドイツとの国境付近には油田,天然ガス田がある。人口9万 3107 (1992推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「エメン」の意味・わかりやすい解説

エメン
えめん
Emmen

オランダ北東部、ドレンテ州南東部にある都市。人口10万7422(2001)。ドイツ国境に近く、町の周囲には低湿な泥炭地が残存するが、繊維をはじめ、金属、電子などの近代工業が発達する。中世以来の泥炭地開拓に伴って形成された湿地集落の中心地であったが、泥炭地の減少により、第二次世界大戦後、計画的に工業化が推進された。郊外にはヒュネベットhunebedとよばれるドルメン(卓石)状の巨石墳墓が散在する。

[長谷川孝治]

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