オグデン(読み)おぐでん(英語表記)Ogden

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オグデン」の意味・わかりやすい解説

オグデン
Ogden

アメリカ合衆国,ユタ州北部の都市。グレートソルト湖の盆地北部に位置し,湖の東岸に近い。 1847年モルモン教徒により創設,当初名はブラウンズビル。 69年に大陸横断鉄道が開通し,以後山間部の鉄道交通の要地,物資集散地として発展。薬剤衣料などの軽工業のほか,ヒル空軍基地を控えて航空機産業も発達。グレートソルト湖の対岸砂漠があるほどの高原乾燥盆地であるが,ワサッチ山脈から流下する水のおかげで,市内に樹木が多い。付近のオグデン山にスノーベースン・スキー場がある。ソルトレークシティーと連接して大都市圏を形成。人口6万 3909 (1990) 。

オグデン
Ogden, Charles Kay

[生]1889. ロンドン
[没]1957.3.22. ロンドン
イギリスの言語学者。 1927年以来ケンブリッジの Orthological Instituteを主宰,「基礎英語」 Basic Englishを創案,その研究普及に努めた。 I.A.リチャーズとの共著意味の意味』 The Meaning of Meaning (1923) は,言語理論革新をもたらしたもの。

オグデン
Ogden, Peter Skene

[生]1794. ケベック
[没]1854.9.27. オレゴン,オレゴンシティー
カナダの毛皮貿易商,探検家。北ネバダのフンボルト川地域を白人として最初に訪れた。インディアンの言語を解し,2度,インディアンの女性と結婚している。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「オグデン」の意味・わかりやすい解説

オグデン
おぐでん
Ogden

アメリカ合衆国、ユタ州北部の工業都市。オグデン、ウェーバー両河川の合流地点にある。人口7万7226(2000)。1869年ユニオン・パシフィック、サザン・パシフィックなどの鉄道の開通以来、交通の要衝として栄えてきた。そのため、軍隊の物資供給基地として重要な地位を占め、現在もオグデン工廠(こうしょう)、ヒル空軍基地に勤務する住民が多い。製粉、缶詰、食肉出荷業なども盛ん。1847年モルモン教徒によって町がつくられた。周囲を山に囲まれ、冬期はスキー場としてにぎわう。

[作野和世]

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