ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オオワシ」の意味・わかりやすい解説
オオワシ
Haliaeetus pelagicus; Steller's sea eagle
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タカ目タカ科の鳥。オホーツク海沿岸地方に分布する大型の海ワシで,日本の北部に冬鳥として渡来する。とくに北海道の北東部と東部海岸の湖沼に飛来し,知床半島では数百羽が一つの谷をねぐらとして利用している。全長約95cm,翼の開張220~240cm。オジロワシより大きく,体重9kgに達する雌もある。鋭いつめは直径約10cmの半円形をしており,ライオンのきばよりも大きい。全身黒褐色だが,翼の前縁,脚,尾は白く,大きなくちばしと足は黄色。くちばしはワシ類の中でもとくに大きく,野外でも目だつ。海面近くに浮き上がってきた大きな魚をつかまえることが多いが,ガン,カモ,ライチョウなどの鳥類もとらえ,また,ノウサギ,ホッキョクギツネ,アザラシの幼獣などもとる。動物や魚の死体を食べることもある。巨木の樹上に小枝を積んで巣をつくる。毎年補修しながら使うので,直径2.5mくらいの大きな巣もあり,4~5月に1腹2個の卵を産む。数が少なく,美しい巨大なワシなので,欧米の動物園では珍重される。英名は,ベーリング海付近の博物誌を著したドイツ生れの博物学者シュテラーG.W.Steller(1709-46)の名にちなむ。天然記念物。
執筆者:竹下 信雄
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鳥綱タカ目タカ科の鳥。カムチャツカ半島、樺太(からふと)(サハリン)、朝鮮半島北部などで繁殖し、冬はやや南下する。日本には冬鳥として渡来するが、北部日本に多く、太平洋側の地域には少ない。全長約95センチメートル、翼長約60センチメートル。翼開長は2.4メートルにもなる大きなワシで、嘴(くちばし)は黄色で大きい。成鳥の体は大部分黒褐色で、額、小雨覆(しょうあまおおい)、もも、尾は白い。若鳥は全体が褐色で、成長するにつれて白色部がはっきりしてくる。北海道東部には数が多く、とくに知床半島(しれとこはんとう)には100羽以上が集まるねぐらがある。日中は海上を飛び回って獲物の魚を捜したり、木の枝や流氷に止まって休んでいる。ときには広大な翼を広げて羽ばたきをしないで輪を描いて飛ぶこともある。獲物は魚がおもであるが、水鳥や海獣を襲うこともある。本種の尾羽は古来矢羽用として珍重された。1970年(昭和45)国の天然記念物に指定された。
[高野伸二]
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