オークランド大学(読み)おーくらんどだいがく(英語表記)The University of Auckland

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オークランド大学」の意味・わかりやすい解説

オークランド大学
おーくらんどだいがく
The University of Auckland

ニュージーランド北島、同国最大の都市オークランドにある国際色豊かな総合大学。同国内の7大学のうちで最大規模を誇る。1882年ニュージーランド議会の立法により、オークランド・ユニバーシティ・カレッジAuckland University College(おもにイギリス連邦にみられる、学位授与権をもたないカレッジ)として設立され、翌年ニュージーランド大学The University of New Zealandのカレッジの一つに合併されたが、1957年ユニバーシティに昇格した。1961年学位授与権と自治権とを備えるに至り、国費によって賄われる。2000年現在、学芸理学、経営学、法学建築・資産計画・美術工学医学・保健科学の7学部を設け、神学については、5校の神学カレッジで構成されるコンソーシアム(連合体)で教授されている。1998年現在、教員数約1500人、学生数約2万6000人、一般職員数約1600人を擁する。

[喜多村和之・杉谷祐美子]

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大学事典 「オークランド大学」の解説

オークランド大学[ニュージーランド]
オークランドだいがく

1883年,連邦ニュージーランド大学の1校としてニュージーランド第2の都市オークランドの中心部に設立。当初は教員および法務官養成を目的としていたが,現在は8学部(人文,経営,芸術・芸術工学,教育,工,法,医・健康,理)に学生約4万1000人を有するニュージーランド最大規模の大学。1900年代初頭までは教授活動のみに焦点が当てられていたが,1930年代の経済不況時には学術研究に対する関心が高まった。1950年代には在籍者数が急増し,校舎等の拡張にせまられた。1961年の連邦ニュージーランド大学の解体により,大学自治権を獲得する。これにより地理学や人類学,マオリ研究などの新たな科目を導入。さらに教員による研究活動にも焦点が当てられるようになり,若い研究者たちが活発な学術研究を展開する。ニュージーランドで唯一,「世界の大学トップ50」に選ばれた実績をもつ,ニュージーランドの最高学府。
著者: 福本みちよ

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オークランド大学」の意味・わかりやすい解説

オークランド大学
オークランドだいがく
University of Auckland

ニュージーランドのオークランドにある総合大学。 1882年にオークランド・ユニバーシティ・カレッジとして設立。 1958年に独自の学位授与権を有する大学として独立した。教養学部および理学,商学,法学,教育学,建築学・都市計画学,工学,美術,音楽,医学などの学部がある。常勤教員数約 1200名,学生数約2万 4700名 (1997) 。

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