トルコ中央部,アナトリア高原に位置する同名県の県都。人口56万6162(2003)。古くからの交易の中心地で,カッパドキア王国の首都マザカMazakaであり,ギリシア語でカイサレイアKaisareia,ローマ時代にはカエサレアCaesareaともよばれた。4世紀には主教座がおかれた。11世紀以降,トルコ系諸族の侵入を受け,15~16世紀には,オスマン帝国,カラマン侯国,サファビー朝らの攻防の地となり,17世紀にはジェラーリー諸反乱によって一時荒廃した。現在では農産物の集散地,また紡織,セメント,金属,精糖などの工業都市として発展している。アンカラ,アダナ,シワスの各方面に通じる鉄道の要点でもある。
執筆者:長場 紘
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トルコの小アジア半島中央部にある都市。カイセリ県の県都。エルジエス火山(3916メートル)の北麓(ほくろく)、標高1055メートルに位置する。人口53万6392(2000)。小麦、果実などを集散し、製粉、製糖、食料品、繊維などの工業も発達する。鉄道・道路交通の要衝で、エルジエス火山や、西方に洞窟(どうくつ)住居で有名なギョレメ地方を控え、観光の拠点でもある。ローマ時代にはカエサレアとよばれ、カッパドキア地方の首都として発展した。市内には、セルジューク朝の13世紀に築かれた城塞(じょうさい)などの史跡があり、考古学博物館、エルジエス大学がある。
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