ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カメハメハ1世」の意味・わかりやすい解説
カメハメハ1世
カメハメハいっせい
Kamehameha I
[没]1819.5.8. ハワイ島,カイルア
ハワイ諸島を統一したカメハメハ王朝の創始者(在位 1795~1819)。カメハメハ大王としても知られる。1779年若い一族長として,叔父のカラニオプー王とイギリスの冒険家ジェームズ・クック船長との交渉をとりもった。1782年カラニオプー王の死亡に伴い,王子キワラオとハワイ島を二分して継ぎ,両者の勢力争いが始まるが,1792年にハワイ島を,1795年までにマウイ島,ラナイ島,モロカイ島,オアフ島をも支配下に収め,1810年には平和的交渉によりニイハウ島とカウアイ島も獲得した。政府による白檀(→ビャクダン)貿易の独占と関税によって巨富を築き,当時のヨーロッパ人の太平洋地域への進出に対しハワイ王国の独立を維持し,カメハメハ王朝の基礎を固めた。
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