日本大百科全書(ニッポニカ) 「カレンフェルト」の意味・わかりやすい解説 カレンフェルトかれんふぇるとKarrenfeld ドイツ語 溶食により石灰岩台地の表面に生じる溝(みぞ)状の地形をカレンという。カレンが発達すると、石灰岩体は個々の石灰岩柱に分離し、ある規則性をもって岩柱が配列する地形ができる。これをカレンフェルトという。この地形は一様ではなく、地域によって異なった様相をみせる。[三井嘉都夫][参照項目] | カルスト地形 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カレンフェルト」の意味・わかりやすい解説 カレンフェルトKarrenfeld; lapies field 石灰岩が露出した地域にみられる,幅数十 cm~数m,高さ数mの石灰岩石柱。土壌がほとんどなく石灰岩が地表に露出している地域では,雨水による石灰岩の溶食が激しい。その際,表面の起伏,石灰岩の節理,断層面の存在などによって不均等に溶食され,縦横に無数の溝が形成される。それらの溝と溝との間に高く残った部分がカレンフェルトで,無数に林立して墓石,羊群,象群のような景観を呈する。 (→カルスト地形 ) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報