ガラホナイ国立公園(読み)ガラホナイこくりつこうえん(英語表記)Garajonay National Park

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガラホナイ国立公園」の意味・わかりやすい解説

ガラホナイ国立公園
ガラホナイこくりつこうえん
Garajonay National Park

アフリカ大陸の北西,大西洋上に浮かぶスペイン領カナリア諸島のゴメラ島中央部に位置する国立公園。 1980年指定。面積 40km2。乾燥した島南部とは対照的に,北部は貿易風の影響で湿度が高く,豊かな降水をもたらし,雨と霧から水分を補給した緑濃い森に覆われている。照葉高木林とその着生植物としてシダ類,コケ類,ツル性植物が密生しており,植物相の約7割が固有種となっている。また,その植生は約 500万年前から 170万年前の太古の姿をとどめており,現在の地中海地域の植物相の原型になっている。植物に比べ数は少ないが,ゲッケイジュバトやカナリアバトといった固有の鳥類も生息する。 1986年世界遺産の自然遺産に登録。

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