病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「キサンチン系製剤」の解説
キサンチン系(カフェイン誘導体)製剤
《アミノフィリン水和物製剤》
ネオフィリン(エーザイ、サンノーバ)
《プロキシフィリン製剤》
モノフィリン(日医工)
心臓の筋肉を刺激し、尿の
また、気管支の
①過敏症状(
②頭痛、不眠、興奮、不安、めまい、耳鳴りなどの精神神経症状が現れることがあります。過剰に使用した場合には、けいれん、せん妄(意識が濁って、うわ言をいったり暴れたりする)、不整脈などが現れることがあります。このような症状が現れたら、医師に連絡してください。
服用する際は十分な水(コップ1杯以上の水)で飲んでください。
②キサンチン系製剤は中枢神経を興奮させる作用があるので、病状に合わせて、使用量を厳密に決めています。
かってに使用を中止したり、使用量を減らしたりせずに、医師の指示した1回の使用量、1日の使用回数を守ってください。とくに、うっ血性心不全、肝性
③使用し忘れたときは、その分は抜いて、次回から正しく使用するようにしてください。忘れたからといって、2回分の量をいちどに使用してはいけません。
④あらかじめ問診の際に、持病・アレルギーなどの体質の有無や、現在使用中の薬の有無を医師に報告してください。また、使用前に薬の効果と副作用について医師・薬剤師からよく説明を聞き、注意事項をきちんと守ってください。
⑤過去2週間以内に、この薬やほかの強心剤を用いていた場合は、あらかじめ医師に報告してください。医師は、血液中に残っている強心剤の量を測定し、この薬の1回の使用量や1日の使用量を調節します。
以前にキサンチン系製剤を使って重い副作用が現れた人は、使用できません。
また、てんかん、
⑥妊婦あるいは妊娠している可能性のある人、母乳で授乳中の人が使用すると、胎児や乳児に悪影響が生じるという報告もあるため、あらかじめ医師に報告し、使用する場合は母乳での授乳を中止するなど、医師の指示を正しく守ってください。
⑦子どもや高齢者は副作用が現れやすいので、家族も強心剤の特徴をよく知っておき、正しく使用できるように協力してください。とくに子どもでは過剰に使用しないように気をつけてください。
⑧この薬を使用中にほかの薬を併用する必要があるときは、必ず医師に報告してください。とくにほかのキサンチン系製剤や中枢神経興奮剤と併用すると過度に中枢神経興奮作用がおこることがあるため、併用しないでください。やむをえず使うときは、医師の指示を正しく守って使用してください。
マクロライド系抗生物質、キノロン系合成抗菌剤のエノキサシン製剤やシプロフロキサシン製剤、トリアムシノロン製剤、消化性
フェノバルビタール製剤、フェニトイン製剤などと併用すると、この薬の血中濃度が低下します。
⑨光を避けて保管してください。
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報