きょくろく

精選版 日本国語大辞典 「きょくろく」の意味・読み・例文・類語

きょく‐ろく【曲彔・曲

〘名〙
仏語僧家で用いる椅子。主として僧が法会などで用いる。背のよりかかりを丸く曲げ、四本の脚は牀几(しょうぎ)のようにX形に作ってあるもの。全体を朱または黒の漆で塗り、金具装飾を施す。曲木(きょくもく)
※明極楚俊遺稿(14C中か)跋秋田主座所書、悦堂和尚語録後「悦堂老子、主席東林時、曲彔床上撒屎撒溺」
② 主として、江戸時代、出産時に産婦が腰掛けた、よりかかりのある椅子形の牀几。
※雑俳・柳多留‐五四(1811)「十月目に曲祿へ乗る山の神」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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