ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ギーディオン」の意味・わかりやすい解説
ギーディオン
Giedion, Sigfried
[没]1968.4.9. チューリヒ?
スイスの美術史家,建築史家。工学を履修したのちミュンヘン大学の H.ウェルフリンのもとで美術史を学び,『後期バロックと浪漫的古典主義』 Spatbarocker und romantischer Klassizismus (1922) で学位を取得。 1928年の近代建築国際会議 CIAM設立当初から書記長を務め,近代建築の発展と人間環境改善のために実践的な活動を展開した。 1938年のハーバード大学での講義をもとに著した『空間・時間・建築』 Space,Time and Architecture (1941) は大きな反響を呼び,1941~45年滞米してその姉妹編『機械化の文化史:ものいわぬものの歴史』 Mechanization Takes Command (1948) を書く。その後はスイスとアメリカ合衆国の大学教授を兼任し,1957年のワシントンのナショナル・ギャラリーでの講義をもとに,大著『永遠の現在』 The Eternal Present (第1部『美術の起源』 The Beginnings of Art〈1962〉,第2部『建築の起源』 The Beginnings of Architecture〈1964〉) などを書いた。
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