ベトナム南東海岸の都市。人口16万3000(1992)。南北に通じる国道やベトナム縦貫鉄道が通る交通上の要衝。また北からクイニョン半島がのびて港を形成しているが,一般に水深が浅いうえに北東季節風の時は午前中しか荷役ができないなどの欠点がある。しかし後背地にある程度の盆地をひかえるうえ,ここからビンディン,プレークを経てコントゥム高原を通りラオスのメコン川流域のストゥン・トレンとを結ぶ国道の起点であり,戦略的に重要な土地となっている。一般に山地には少数民であるモンタニャールが住むが,人口稠密なクイニョン方面からコントゥム高原に向かって新しいベトナム人移住地が点々と連なっている。
執筆者:別技 篤彦
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ベトナム南部、南シナ海のクイニョン港に臨む港市。ビンディン省の省都。人口19万9700(2003推計)。周辺でココナッツ、シナモン、塩などを産し、フォックマイ半島に囲まれた港から輸出される。18世紀末の反政府農民運動であるタイソン党の乱で知られる。国道19号線でプレイクやコントゥム省に通じている。
[菊池一雅]
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