クイニョン(読み)くいにょん(英語表記)Quinhon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クイニョン」の意味・わかりやすい解説

クイニョン
Qui Nhon

ベトナム中部,ビンディン省の省都。ホーチミン市の北東約 400km,南シナ海沿岸の港湾都市で,南から北に向って細長く湾入するクイニョン湾の湾口部西岸に位置する。 1874年フランスに対して開港。湾の水深が浅いため大型船舶は沖合いに停泊していたが,ベトナム戦争中,アメリカ合衆国軍事作戦に利用するため,港湾機能を大幅に改善した。漁業製塩などが行われ,海浜保養地としても知られる。首都ハノイとホーチミン市を結ぶ鉄道,幹線道路から分岐する支線が通じ,西の高原地帯への道路の起点となっている。人口 16万 91 (1989) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クイニョン」の意味・わかりやすい解説

クイニョン
くいにょん
Quinhon

ベトナム南部、南シナ海のクイニョン港に臨む港市。ビンディン省の省都。人口19万9700(2003推計)。周辺ココナッツシナモン、塩などを産し、フォックマイ半島に囲まれた港から輸出される。18世紀末の反政府農民運動であるタイソン党の乱で知られる。国道19号線でプレイクやコントゥム省に通じている。

[菊池一雅]

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