クロパトキン(その他表記)Aleksei Nikolaevich Kuropatkin

デジタル大辞泉 「クロパトキン」の意味・読み・例文・類語

クロパトキン(Aleksey Nikolaevich Kuropatkin)

[1848~1925]ロシア軍人日露戦争開戦とともに陸相から極東方面軍総司令官となったが、奉天の会戦敗北して解任

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精選版 日本国語大辞典 「クロパトキン」の意味・読み・例文・類語

クロパトキン

  1. ( Aljeksjej Nikolajevič Kuropatkin アレクセイ=ニコラエビチ━ ) ロシアの将軍。陸相。一八七七~七八年のロシア‐トルコ戦争に戦功を立て、一九〇四年日露戦争のとき極東軍総司令官となったが敗れて解任。(一八四八‐一九二五

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改訂新版 世界大百科事典 「クロパトキン」の意味・わかりやすい解説

クロパトキン
Aleksei Nikolaevich Kuropatkin
生没年:1848-1925

ロシアの将軍。中央アジア征服露土戦争(1877-78)に参加した後,1898-1904年,陸軍大臣。04-05年の日露戦争を極東軍総司令官として指揮したが,戦争遂行能力に疑問をもたれて,奉天会戦後,第1軍司令官に左遷された。戦後,ウィッテと戦争責任をめぐって決闘を申しこむまでの大激論をした。第1次大戦では北部戦線等の司令官をした。16年7月からはトルキスタン総督となり,中央アジア諸民族の蜂起鎮圧に従事した。17年の二月革命後,解任,逮捕されたが,臨時政府により釈放され,死ぬまで郷里プスコフ県に住んだ。
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百科事典マイペディア 「クロパトキン」の意味・わかりやすい解説

クロパトキン

ロシアの将軍。露土戦争(1877年―1878年)で功を立て,参謀長を経て陸軍大臣。1903年来日。日露戦争開戦とともに満州軍総司令官となる。奉天会戦敗戦の責任を問われ左遷。1916年トルキスタン総督となり,中央アジア諸民族の蜂起を鎮圧し,二月革命後に解任。著書《ロシア軍と日本戦争》。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロパトキン」の意味・わかりやすい解説

クロパトキン
くろぱときん
Алексей Николаевич Куропаткин/Aleksey Nikolaevich Kuropatkin
(1848―1925)

ロシアの将軍。プスコフ県の軍人の家庭に生まれ、陸軍大学を卒業(1874)。1898~1904年陸相、日露戦争が始まるや満州軍総司令官、ついで極東方面軍総司令官に任ぜられたが、奉天(現在の瀋陽(しんよう/シェンヤン))の会戦に敗れ、解任された。第一次世界大戦中トルキスタン軍事総督を務め、中央アジアの反乱を鎮圧。十月革命後、亡命を勧めるフランス大使の申し出を断ってモスクワ州ドミトロフに引きこもり著述に専念した。

[外川継男]

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「クロパトキン」の解説

クロパトキン
Aleksei Nikolaevich Kuropatkin

1848~1925

ロシア帝国の将軍。1898~1904年に陸軍大臣。日露戦争では極東軍総司令官となるが,奉天会戦での敗北で解任され,第一軍司令官となる。第一次世界大戦中の1916年トルキスタン総督となり,中央アジアの反乱を鎮圧。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「クロパトキン」の解説

クロパトキン Kuropatkin, Aleksey Nikolayevich

1848-1925 ロシアの軍人。
1848年3月29日生まれ。1898年陸相。日露戦争中に極東軍総司令官となるが,奉天の会戦で敗れ,解任された。第一次大戦では北部戦線で指揮をとる。革命後は故郷プスコフ県で教師をつとめた。1925年1月23日死去。76歳。著作に「クロパトキン回想録」。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロパトキン」の意味・わかりやすい解説

クロパトキン
Kuropatkin, Aleksei Nikolaevich

[生]1848.3.29. プスコフ
[没]1925.1.16. トベーリ
ロシアの軍人。陸相 (1898~1904) 。日露戦争が勃発すると満州のロシア軍総司令官に任じられたが敗戦の責任を問われ左遷された。第1次世界大戦では北部戦線を指揮。革命後は亡命の誘いを退け,自己の領地にこもった。

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