コッタ(英語表記)Cotta, Gaius Aurelius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コッタ」の意味・わかりやすい解説

コッタ
Cotta, Marcus Aurelius

前1世紀頃のローマ軍人。 G.A.コッタの弟。ビチュニアでミトラダテス6世と戦い,一時捕虜となって L.ルクルスに救出されたが,のちにはヘラクレアを攻略。前 74年執政官 (コンスル ) 。のち捕獲品を国庫に入れたにもかかわらず,公金横領のかどで処刑された。

コッタ
Cotta, Gaius Aurelius

前1世紀頃のローマの政治家詩人。リウィウス・ドルスス,スルピキウス・ルフス,リキニウス・クラッススらと野心的な若いパトリキ (貴族) のグループをつくる。一時追放されたが,L.スラとともに帰還。前 75年執政官 (コンスル ) 。民衆には不評を買った。のちにガリア・キサルピナを統治した。

コッタ
Cotta, Lucius Aurelius

前1世紀頃のローマの政治家。前 70年法務官 (プラエトル ) ,前 65年執政官 (コンスル ) 。ユリウス・カエサル親族だが,M.キケロをも支持し,内乱時には中立を保った。前 44年にはカエサルをイタリア以外で王と呼ぶ立法決定に参画した。

コッタ
Cotta

ドイツ出版社 Cotta'sche Buchhandlungのこと。 1659年テュービンゲンで創立。特に J. F.コッタ (1764~1832) は古典主義の作家ゲーテ,シラー,ヘルダーらの作品の出版で有名。

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