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因襲 いんしゅうconvention

翻訳|convention

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

因襲
いんしゅう
convention

因習とも書く。共同体によって保たれてきた伝統的な行動様式であるが,違反した場合に,その共同体からの非難制裁が伴う点において,単なる慣習とは異なる。共同体の結束のためには大きな力となってきたが,最近では都市化に伴う社会・文化的諸条件の変化によって消滅しつつある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

因襲
いんしゅう
convention

停滞的な社会に伝承された社会規範、とくに慣習で、合理的、進歩的観点から価値が疑われ、あるいは否定されているもの。しきたり、伝統、迷信などともいわれ、村落や職能団体あるいは一定の地域や階層など限られた範囲に行われる。社会の拡大、人間精神の合理化、進歩発展の要請という人間世界の大勢からすれば、小社会の昔ながらの古い慣習は、それを妨害するものであるから、新しい社会規範、あるべき規範からみて因と評価されるのも当然で、その超克が必要となる。しかし因襲といわれるものも、それなりの合理性が実体的にあったからこそ成立したのであり、この点を無視するのは正確な見方ではない。また因襲の評価が当該社会のなかからでなく、外からなされる場合には、むしろ文化の衝突であり、社会的、政治的対立を反映することもあるから、結論には注意が必要である。[千葉正士]

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