ササン朝美術(読み)ササンちょうびじゅつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ササン朝美術」の意味・わかりやすい解説

ササン朝美術
ササンちょうびじゅつ
Sasanian art

3世紀から 7世紀にかけてのササン朝治下のペルシア美術。伝統的なペルシア文化を受け継いで開花させ,古代オリエント芸術の最後を飾った。強大な王権の表現として,多くの磨崖浮彫が知られる。代表例としてナクシェ・ロスタムの『アルダシール1世の叙任式図』『シャプール1世の戦勝図』 (→ナクシェ・ロスタム遺跡) ,ターケ・ボスターン大洞窟の『帝王狩猟図』などがある。建築はパルティアの影響を受け,ドームやイーワーンが発達,クテシフォン宮殿フィルザーバードのアルダシール1世の宮殿などの遺構がある。金銀器,ガラス器,絹織物などの工芸品には,シルクロードによる文物の交流を偲ばせる貴重な品が多い。 (→イラン美術)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ササン朝美術」の意味・わかりやすい解説

ササン朝美術
ささんちょうびじゅつ

ペルシア美術

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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