サンカルロス(読み)さんかるろす(英語表記)São Carlos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンカルロス」の意味・わかりやすい解説

サンカルロス
San Carlos

ニカラグア南部の都市。リオサンフアン県の県都。コスタリカとの国境近く,ニカラグア湖の南東端岸,サンフアン川が流出する地点に位置する。スペイン植民地時代には,サンフアン川をさかのぼってカリブ海から侵攻してくる海賊を防ぐ戦略的要地にあたり,要塞が築かれていた。市街は 1948年の大火で大きな損害を受けた。現在河港で,周辺に産する木材家畜などの集散も行う。パンアメリカン・ハイウェーから分岐する道路が湖の北東岸を経て市まで通じる。人口 5103 (1985推計) 。

サンカルロス
São Carlos

ブラジル南東部,サンパウロ州中部の都市。州都サンパウロの北西約 200kmの高原地帯にあり,標高約 880m。農牧地帯の中心地で,コーヒーサトウキビ穀物タバコ綿花,ジャガイモ,ウシなどを集散,加工するほか,ビール,蒸留酒織物などの製造も盛ん。サンカルロス連邦大学 (1970) がある。サンパウロと鉄道,道路で連絡。人口 15万 8139 (1991推計) 。

サンカルロス
San Carlos

ベネズエラ北西部,コヘデス州の州都。首都カラカスの西南西約 200km,海岸山脈の南麓にあり,リャノスと呼ばれる広大な熱帯草原の北縁に位置する。 1678年建設。周辺の農牧地帯の商業中心地で,トウモロコシ,サトウキビ,米,ウシなどを集散する。人口5万 339 (1990推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンカルロス」の意味・わかりやすい解説

サン・カルロス
さんかるろす
São Carlos

ブラジル南東部、サン・パウロ州中部の都市。旧称はサン・カルロス・ド・ピニャール。人口19万2998(2000)。コーヒーをはじめ、サトウキビ、小麦、トウモロコシ、ウシなどの集散地で、ビール醸造、繊維、金属、鉛筆などの工業が発達している。

[山本正三]

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