しくじる(読み)シクジル

デジタル大辞泉 「しくじる」の意味・読み・例文・類語

しくじ・る

[動ラ五(四)]
やりそこなう。失敗する。「試験を―・る」
過失などのために勤め先仕事などを失う。「会社を―・る」「得意先を―・る」
[類語]やり損なう抜かるつまずく失敗し損ずるし損なう過つ誤るとちるどじを踏むてつを踏む味噌を付ける不覚を取る事志ことこころざしと違う仕出かすやらかす

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「しくじる」の意味・読み・例文・類語

しくじ・る

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 物事をしそこなう。やりそこなう。失敗する。
    1. [初出の実例]「アアしくぢってのけて様子は知れぬ」(出典:浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)九)
  3. 過失などがあって店(たな)勤務先)の出入りを止められたり解雇されたりする。勤めを失敗する。お出入り禁止となる。
    1. [初出の実例]「御妾が何をつげたかしくじらせ」(出典:雑俳・柳多留‐四(1769))
    2. 「親方の金をちっとばかりつかひこんだといふことだ。其尻がわれると、しくじるはあたりまへだが」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛‐発端(1814))
  4. 機嫌をそこねる。気分をこわす。
    1. [初出の実例]「私も小三も親父の前を仕損(シクジッ)てネ」(出典人情本・春色梅美婦禰(1841‐42頃)三)

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