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原子核乾板 げんしかくかんぱん nuclear emulsion plate

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

原子核乾板
げんしかくかんぱん
nuclear emulsion plate

ひとつひとつの荷電粒子が通ったあとの飛跡を見ることができる特殊な写真乾板。光学用乾板と比べて乳剤中のハロゲン化銀粒子の大きさは一様で細かく,含有量は多い。乳剤は厚く,600μm のものが普通は使われる。

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デジタル大辞泉の解説

げんしかく‐かんぱん【原子核乾板】

素粒子原子核などの荷電粒子が通過したときの飛跡を現像して見ることができる特殊な写真乾板。

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百科事典マイペディアの解説

原子核乾板【げんしかくかんぱん】

荷電粒子の飛跡を記録するのに使われる特殊な写真乾板。普通の写真乾板に比べ臭化銀粒子が小さく,濃度は大きく(ときに4倍),乳剤層がひどく厚い(ときに200μm)。
→関連項目原子核パウエル放射線

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世界大百科事典 第2版の解説

げんしかくかんぱん【原子核乾板 nuclear plate】

宇宙線や素粒子の反応の研究に用いられる乾板。入射荷電粒子が乳剤中のハロゲン化銀粒子を感光させてできる飛跡を顕微鏡観察し,粒子の種類,質量などを決定する。飛跡を正確にとらえるために,乳剤(原子核乳剤という)はハロゲン化銀粒子が0.1~0.5μmと小さく,かぶりが少なく,かつ粒子密度がきわめて高い。乳剤の膜厚は50~600μmで,厚いものでは支持体を使わずに乳剤膜だけ(ペリクル呼ばれる)で用いられる場合もある。

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大辞林 第三版の解説

げんしかくかんぱん【原子核乾板】

荷電粒子の飛跡を記録するための特殊な乾板。乳剤には非常に小さく均一な大きさの臭化銀微粒子が多く含まれ、厚く塗布されている。荷電粒子が入射すると銀粒子が感光し、現像すると飛跡が黒い銀粒子の列として現れる。宇宙線や素粒子の研究に用いられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

原子核乾板
げんしかくかんぱん

荷電粒子の飛跡を観測するための写真乾板。高速の荷電粒子が写真乾板に入射すると、乾板の乳剤中の臭化銀は荷電粒子との電磁的な相互作用によって励起され、銀粒子が現像可能な状態になる。ベックレルは写真乾板がその上に置かれたウラニウム鉱石によって感光したことから放射能を発見したが、普通の光学用写真乾板は、光に対する感度に比べて荷電粒子に対する感度が鈍く、荷電粒子の観測に適しない。これに対して、乳剤を改良して高速の荷電粒子に対する感度を高め、また乳剤を厚くして乳剤中での荷電粒子の飛跡の観測を容易にしたものが原子核乾板である。普通の光学用乾板は乳剤の厚さがたかだか20マイクロメートル(1マイクロメートルは1万分の1センチメートル)程度であるが、原子核乾板では乳剤の厚さが2000マイクロメートルに及ぶものがある。また乳剤中には、光学用乾板の4倍もの量の臭化銀が含まれている。一般には荷電粒子が乾板に対して斜めに入射するようにセットし、荷電粒子の通過によって感光した乾板を現像して、300倍程度の倍率の顕微鏡で飛跡を観測する。黒化した銀の粒の個数は、荷電粒子の乳剤中でのエネルギー損失に比例する。これによって荷電粒子のエネルギーを推定し、あるいは飛跡の単位長さ当りの銀粒子の個数によって荷電粒子の速度を推定し、これらの情報によって質量を推定することもできる。[西村奎吾]

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世界大百科事典内の原子核乾板の言及

【乾板】より

…前者の場合,回路図の縮小からウェーハへの焼付けまで各工程で使われ,解像力が高いこと,ごみが少なく傷がつきにくいことが要求される。(3)原子核乾板 宇宙線や加速器実験において荷電粒子の飛跡を記録するもの。飛跡を正確にとらえるために,ふつうの感光材料とくらべてハロゲン化銀粒子のゼラチンに対する比率が高く(重量比で8:2くらい),乳剤層の膜厚も50~600μmと厚い。…

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