ソニー・ミュージックエンタテインメント(読み)そにーみゅーじっくえんたていんめんと

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ソニー・ミュージックエンタテインメント(株)
そにーみゅーじっくえんたていんめんと

音楽ソフト販売の大手企業。1968年(昭和43)ソニーとアメリカのコロンビア・ブロードキャスティング・システム社(現CBS社)の折半出資により設立されたシービーエス・ソニーレコードが前身。設立直後に、サイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」が大ヒットし、レコード会社として順調なスタートを切った。洋楽邦楽の両分野でヒット作品を出し続け、アイドル、フォーク、ニューミュージック、ロックなど、いくつもの音楽の新しい流れを生み出し、アーティスト発掘育成にも力を入れてきた。設立時から企画・制作、製造・販売を一貫して行う総合音楽企業を目ざし、生産設備などへの投資を積極的に進め、1982年にコンパクトディスク(CD)、89年(平成1)にレーザーディスクLD)、92年にはミニディスク(MD)の生産を開始した。1988年にソニーによるCBS社レコード部門買収に伴い、合弁契約を解消してソニー全額出資の会社となった。1991年に社名をシービーエス・ソニーレコードからソニー・ミュージックエンタテインメントに改称。1999年12月株式上場を廃止し、2000年1月よりソニーの完全子会社となる。2001年には、レコード制作部門、営業部門、製造部門それぞれを子会社分離。その後も再編を進め、統括会社として傘下経営管理を行っている。資本金1億円(2008)、売上高1694億円(2008年3月。連結ベース)。

[中村青志]

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百科事典マイペディア の解説

ソニー・ミュージックエンタテインメント[株]【ソニーミュージックエンタテインメント】

ソニー系のレコード会社で業界トップ。1968年ソニーと米コロンビア・ブロードキャスティング・システム社(CBS)の合弁企業として,CBSソニーレコードを設立。1973年にCBSソニー,1983年にCBSソニーグループと改称。1988年ソニーがCBS社のレコード部門を買収し,同社の全額出資に変更。1991年現社名に改称して東証2部に上場。洋楽・邦楽のレコード分野でヒット作を世に送る一方,アーティストの発掘・育成に積極展開。1999年,東証上場廃止。2000年,ソニーの完全子会社となる。本社東京。2012年資本金1億円,2012年3月期売上高1743億円。
→関連項目大賀典雄

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ソニー・ミュージックエンタテインメント

レコード最大手。音楽ソフト,映像ソフトの企画・製作・販売を行う総合音楽企業。 1968年ソニーとアメリカ CBSとの合弁によりシービーエス・ソニーレコードとして設立。 69年アナログディスク,カセットテープの生産を開始。 78年ビデオソフトの販売開始。 82年コンパクトディスク CDの生産を開始。さらに 89年にはレーザーディスク LD,92年にはミニディスク MDを発売。一方でさまざまな分野でアーティストの育成に力を注ぎ,国内外に多彩なアーティストを擁する。 91年現社名に変更。売上構成比は,邦楽レコード 40%,特注品 25%,洋楽レコード 26%,ビデオソフト4%,その他5%。年間売上高 2266億 5600万円 (連結) ,資本金 496億 6000万円,従業員数 1604名 (1999) 。

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日本の企業がわかる事典2014-2015 の解説

ソニー・ミュージックエンタテインメント

正式社名「株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント」。略称「SME」。英文社名「Sony Music Entertainment (Japan) Inc.」。製造業。平成15年(2003)設立。本社は東京都千代田区六番町。ソニー子会社。傘下企業の経営・管理会社。子会社のソニー・ミュージックレコーズなどで展開する音楽・映像ソフトの企画・制作・販売が主力。

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

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