翻訳|town meeting
アメリカ北東部のニューイングランド,およびニューイングランド出身のヤンキーが移住した中西部の北部に位置する州では,タウンが地方政治制度の中核であり,タウン・ミーティングはこのタウンの最高議決機関である。通例毎年1回,主として春に開催されるが,全有権者が参加する権利をもっており,実際上はすべての男子住民が参加できる慣習が植民地時代から確立していた点で,アメリカの政治制度の中では唯一の直接民主政の形態をとっているといえる。タウン・ミーティングでは行政委員,書記,巡査,税の評価人,民生委員,公立学校理事等の役職者を選出し,地方税,学校,図書館,道路,橋などのタウン全体の関心事を審議する。書記が議題を予告したうえで招集し,議長を選出して議事を進行するという手順がとられるが,通常議題は,有力者間での協議や特別諮問委員会あるいは財務委員会によって,あらかじめ検討されている。ただし,そのことによってタウン・ミーティング自体の審議が妨げられるわけではなく,しばしば白熱した論議が繰り広げられている。歴史的には,タウン・ミーティングは独立革命運動を推進する原動力となったのであるが,ことにボストンのタウン・ミーティングはサミュエル・アダムズの指導の下で,ひとりマサチューセッツにとどまらず,通信連絡委員会を組織して他の植民地にも甚大な影響力を発揮した。その後もさまざまな社会的な変化にもかかわらず,タウンの問題に関する公開の討論の場として今日にいたっている。
執筆者:五十嵐 武士
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