トパーズに似た斜方柱状の結晶をすることが多い鉱物。トパーズに比較して、比重が小さく劈開(へきかい)もほとんど認められないので区別できる。日本では、大分県尾平(おびら)鉱山(閉山)、宮崎県土呂久(とろく)鉱山(閉山)などごく限られたスカルン鉱床にのみ斧石(おのいし)をよく伴って産する。ほかに、変成岩を切る脈として、また熱水鉱脈中、堆積(たいせき)性塩類鉱床中に産する。英名は、最初の産地アメリカのコネティカット州ダンブリーDanburyにちなむ。
[松原 聰]
danburite
化学組成CaB2Si2O8の鉱物。ダンビュライトとも。副成分としてAl, Fe3+, Mg, Mn3+などを含む。基本的には長石と同じ構造であるが,直方晶系,空間群Pnam, 格子定数a0.8041nm, b0.8760, c0.7737, 単位格子中4分子含む。無~淡緑色透明の柱状結晶で,柱面にはc軸に平行な条線明瞭。劈開なし。硬度7,比重3.00。顕微鏡下では無~黄色,光軸面(001),X=a, 非常に強い光分散のため,赤・黄・緑色光では二軸性負,青色光では二軸性正,屈折率は波長によって異なるがα1.630, β1.633, γ1.635程度,2V(-)または(+)90°程度。変成作用を受けた石灰岩やペグマタイト,低温熱水鉱脈中に産する。トパーズに似ており,美しいものは研磨して宝石となる。名前は発見地米国コネチカット州のDanburyにちなむ。
執筆者:青木 義和
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
化学組成CaB2Si2O8の鉱物。斜方晶系。柱状。無色,酒黄色。透明ないし半透明,ガラスないし樹脂状光沢。モース硬度7,比重2.97~3.02。条痕は無色。最初,アメリカのコネティカット州ダンベリーDanburyのドロマイト中に発見された。ダンブリ石は花コウ岩,ペグマタイト,スカルンなどの中に産出する。日本では大分県尾平鉱山,宮崎県土呂久および見立など,産出が九州中部に限られている。美しいものは宝石になる。
執筆者:津末 昭生
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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