日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダンブリ石」の意味・わかりやすい解説
ダンブリ石
だんぶりせき
danburite
トパーズに似た斜方柱状の結晶をすることが多い鉱物。トパーズに比較して、比重が小さく劈開(へきかい)もほとんど認められないので区別できる。日本では、大分県尾平(おびら)鉱山(閉山)、宮崎県土呂久(とろく)鉱山(閉山)などごく限られたスカルン鉱床にのみ斧石(おのいし)をよく伴って産する。ほかに、変成岩を切る脈として、また熱水鉱脈中、堆積(たいせき)性塩類鉱床中に産する。英名は、最初の産地アメリカのコネティカット州ダンブリーDanburyにちなむ。
[松原 聰]
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