ダンブリ石(読み)ダンブリセキ(その他表記)danburite

精選版 日本国語大辞典 「ダンブリ石」の意味・読み・例文・類語

ダンブリ‐せき【ダンブリ石】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] danburite の訳語 ) カルシウムと硼素(ほうそ)珪酸塩鉱物。黄白色または無色で光沢がある柱状結晶。斜方晶系。黄玉に似る。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダンブリ石」の意味・わかりやすい解説

ダンブリ石
だんぶりせき
danburite

トパーズに似た斜方柱状の結晶をすることが多い鉱物。トパーズに比較して、比重が小さく劈開(へきかい)もほとんど認められないので区別できる。日本では、大分県尾平(おびら)鉱山閉山)、宮崎県土呂久(とろく)鉱山(閉山)などごく限られたスカルン鉱床にのみ斧石(おのいし)をよく伴って産する。ほかに、変成岩を切る脈として、また熱水鉱脈中、堆積(たいせき)性塩類鉱床中に産する。英名は、最初の産地アメリカのコネティカット州ダンブリーDanburyにちなむ。

松原 聰]


ダンブリ石(データノート)
だんぶりせきでーたのーと

ダンブリ石
 英名    danburite
 化学式   CaB2Si2O8
 少量成分  ―
 結晶系   斜方
 硬度    7~7.5
 比重    3.0
 色     無,白,灰,淡褐
 光沢    ガラス
 条痕    白
 劈開    ほとんど無
       (「劈開」の項目を参照)

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最新 地学事典 「ダンブリ石」の解説

ダンブリせき
ダンブリ石

danburite

化学組成CaB2Si2O8の鉱物。ダンビュライトとも。副成分としてAl, Fe3, Mg, Mn3などを含む。基本的には長石と同じ構造であるが,直方晶系,空間群Pnam, 格子定数a0.8041nm, b0.8760, c0.7737, 単位格子中4分子含む。無~淡緑色透明の柱状結晶で,柱面にはc軸に平行な条線明瞭。劈開なし。硬度7,比重3.00。顕微鏡下では無~黄色,光軸面(001),X=a, 非常に強い光分散のため,赤・黄・緑色光では二軸性負,青色光では二軸性正,屈折率は波長によって異なるがα1.630, β1.633, γ1.635程度,2V(-)または(+)90°程度。変成作用を受けた石灰岩やペグマタイト,低温熱水鉱脈中に産する。トパーズに似ており,美しいものは研磨して宝石となる。名前は発見地米国コネチカット州のDanburyにちなむ。

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改訂新版 世界大百科事典 「ダンブリ石」の意味・わかりやすい解説

ダンブリ石 (ダンブリせき)
danburite

化学組成CaB2Si2O8の鉱物。斜方晶系。柱状。無色,酒黄色。透明ないし半透明,ガラスないし樹脂状光沢。モース硬度7,比重2.97~3.02。条痕は無色。最初,アメリカのコネティカット州ダンベリーDanburyのドロマイト中に発見された。ダンブリ石は花コウ岩,ペグマタイト,スカルンなどの中に産出する。日本では大分県尾平鉱山,宮崎県土呂久および見立など,産出が九州中部に限られている。美しいものは宝石になる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダンブリ石」の意味・わかりやすい解説

ダンブリ石
ダンブリせき
danburite

CaB2(SiO4)2 。斜方晶系,柱状結晶でトパーズに類似する鉱物。比重 2.97~3.02,硬度7~7.25。黄色ないし無色,透明。花崗岩,ペグマタイト,変成岩に産出する。美しいものは宝石となる。名称は発見地アメリカ,コネティカット州のダンベリーに由来する。

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