コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

つわり(妊娠悪阻) つわりにんしんおそ Morning Sickness

翻訳|Morning Sickness

1件 の用語解説(つわり(妊娠悪阻)の意味・用語解説を検索)

家庭医学館の解説

つわりにんしんおそ【つわり(妊娠悪阻) Morning Sickness】

[どんな病気か]
 妊娠5~6週前後からみられる悪心(おしん)(吐(は)き気(け))、嘔吐(おうと)、嗜好(しこう)の変化、唾液(だえき)(つば)の増加などの症状を総称して「つわり」といいます。
 つわりは、その程度はさまざまですが、全妊婦の80%近くにみられ、経産婦(けいさんぷ)より初産婦(しょさんぷ)に多く、また、双胎(そうたい)(ふたご)や胞状奇胎(ほうじょうきたい)(「胞状奇胎」)の場合には、とくに強く現われるとされています。
 一般には、妊娠15週くらいでおさまってくることが多いのですが、人によっては、妊娠末期まで続く場合もあります。
[原因]
 妊娠により、性腺刺激(せいせんしげき)ホルモンのヒト絨毛性(じゅうもうせい)ゴナドトロピン(hCG)が急激に増加し、体内のホルモン環境が大きく変化することによって、自律神経の失調がおこることが大きな原因と考えられています。しかし、その詳しいメカニズムは、まだ明らかにされていません。
[症状]
 吐き気、嘔吐は早朝の空腹時に多くみられます。その他の症状としては、唾液の分泌亢進(ぶんぴつこうしん)や嗜好の変化、全身の倦怠感(けんたいかん)を訴えるものも少なくありません。また、脱水による皮膚の乾燥や、動悸(どうき)、乏尿(ぼうにょう)、不眠などがみられることもあります。
 重症になると、意識障害、肝臓・腎臓(じんぞう)障害をきたす場合もあります。
[検査と診断]
 つわりそのものは、生理的なものであることを、まずは理解することが必要です。
 しかし、強いつわり症状を示すもののなかには、胞状奇胎などの異常妊娠の場合もありますので、正常な妊娠経過かどうか、超音波検査や尿中ホルモン検査により、チェックしてもらうことが必要です。
[治療]
 強いつわりの場合には、体重が減少し、尿量も少なくなってきます。この場合には、体内の電解質バランスがくずれてくるため、点滴治療が必要となります。
 一般的な目安としては、食事をすべて受けつけない、1日5回以上嘔吐がある、尿中にケトン体(絶食状態や糖尿病などの代謝異常症では、体内の代謝産物が尿中ケトン体となって出現してくる)がみられる、38℃以上の発熱があるなどの症状がみられた場合には、入院する必要があります。
●つわりの対策
 軽度のつわりの場合には、食事の内容や回数を工夫したり、気分転換をはかることで軽くなることもあります。
 食事の内容としては、温かいもの、においの強いものをできるだけ避けます。食事の回数は、1日5~10回に増やし、1回の量を少なくすることも重要です。
 この時期は、胎児(たいじ)に対する栄養のことより、自分がいかに楽に過ごせるかを考えて、食べられるものを中心に食事をとることが肝要です。
 つわりは、妊娠を自覚させるための生理的なもの、というくらいに考えて、ゆったりした気分ですごすこともたいせつです。
 なにかに熱中するなど、気分転換をはかるのもよいことです。

出典|小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

つわり(妊娠悪阻)の関連キーワード流産妊娠腎何心地何なり不死身プリマドンナ病は気からどんどん橋偽妊娠ハーゼの法則

今日のキーワード

信長協奏曲(コンツェルト)

石井あゆみによる漫画作品。戦国時代にタイムスリップした現代の高校生が病弱な織田信長の身代わりとして生きていく姿を描く。『ゲッサン』2009年第1号から連載開始。小学館ゲッサン少年サンデーコミックス既刊...

続きを読む

コトバンク for iPhone