ディックス(英語表記)Dix, Dorothea Lynde

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ディックス」の意味・わかりやすい解説

ディックス
Dix, Otto

[生]1891.12.2. ゲーラ,ウンテルムハウス
[没]1969.7.25. コンスタンツ,ジンゲン
ドイツの画家,版画家。装飾画修業をしたのち,1914~18年第1次世界大戦に従軍。帰還後ドレスデンの美術学校で R.ミュラー師事。 19年ドレスデン分離派の創立者の一人となる。 23年ダダに転じ,次いで G.グロッスとともにノイエ・ザハリヒカイトの指導者として活動。 26~33年ドレスデンの美術学校教授。 35年以後ナチスの迫害を受けて制作を中絶。第2次世界大戦後はヘメンホーフェンに定住し,主として宗教的主題の作品を制作,再び表現主義的傾向を強めた。

ディックス
Dix, George Eglinton Alston (Gregory)

[生]1901.10.4.
[没]1952.5.12.
聖公会ベネディクトゥス会の修道士,礼拝学者。ドム・グレゴリー・ディックスの名で知られる著名な論争家であり,また礼拝学の発達に貢献した。主著"The Treatise on the Apostolic Tradition of St. Hippolytus of Rome" (1937) ,"A Detection of Aumbries" (42) ,"The Question of Anglican Orders" (44) ,"The Shape of the Liturgy" (45) 。

ディックス
Dix, Dorothea Lynde

[生]1802.4.4. メーン,ハンプデン
[没]1887.7.17. ニュージャージー,トレントン
アメリカの女性社会改良運動家。 1821~35年ボストンで女子教育のため学校を開き,41年刑務所の日曜学校で教え,精神障害者の囚人の存在に心をゆさぶられた。以後彼らの福祉向上のため調査を行いマサチューセッツ州議会の報告書を提出して,精神障害者のための医療更生のため尽力した。彼女努力によりアメリカのみならずヨーロッパでもこの問題への関心が高まった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

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